第7話 魔王軍
書類を精査するレーナに白い角を生やした銀髪に緋色の目の20~30歳位の執事服を着た青年がそっと紅茶とクッキーを差し出した。
「ありがとうアイル。」
レーナは差し出された紅茶をそっと口にした。
ちなみにもうお気づきであろうがこの執事があの時、レーナが拾ってきたあの少年、アイル=スタシアである。
今現在、彼はレーナの護衛兼執事であると同時に魔王軍の軍団長の一人でもある。
軍団長として部下の前に立つ時はあの鎧を纏っているため実は彼が軍団長、暗黒騎士アイルである事を知らない者も多い。
ここでついでに少々魔王軍について説明しよう。
四天王は別として魔王軍は大きく6つに分けることが出来る。
○ 第一軍 ー 魔王直属近衛騎士団
● 軍団長 ー 『
● 魔王城たるセレスティア城及び首都であるセレンを守護する軍。
○ 第二軍 ー 魔王軍魔術部隊
● 軍団長 ー 『
● 魔王軍に所属する魔術師達を束ねる部隊。
○ 第三軍 ー 魔王軍魔獣部隊
● 軍団長 ー 『
● 魔王軍に所属する騎馬等を管理する部隊。
○ 第四軍 ー 魔王騎士団
● 軍団長 ー 『
● 魔王軍の騎士達が所属する部隊。
○ 第五軍 ー 魔王軍空戦部隊
● 軍団長 ー 『
● 鳥獣系の魔族による空戦部隊。
○ 第六軍 ー 魔王軍海戦部隊
● 軍団長 ー 『
● 水棲魔族による海戦部隊。
これが大まかな魔王軍の内訳である。
「アイル。人族がリスティア砦から一時的だろうけど引いたそうよ…。念のために聞くけど首都セレンに異常はない?」
「…。念話で部下に確認した所、今の所は『平和』そのもののようです。」
アイルは柔和な笑みを浮かべていた。
「そう…。良かった。これで戦争なんてしてなければ心から喜べるんだけどね…。」
「それはそうですね。」
「でも、あまりに平和すぎて少し嫌な予感がするの。警備を強化すべきかと思うんだけどアイルはどう思う?」
レーナは真剣な顔をしていた。
「レーナ様がそう仰るなら何かあるかもしれませんね…。強化しておいて損は無いかと思います。」
「頼むわね。アイル。」
「はい。では少々出かけて参ります。」
アイルはそう言うと部屋から出でていった。
「…。何かあったとしてもせめて民間人に被害がでなければ良いのですが…。」
レーナは少し悲しげに表情を曇らせていた。、
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