【自己紹介企画】自分にだけに通じる創作論15の質問

黄泉坂登

　バンブー様が企画された自主企画に、保紫奏社さん（馴染みの作家さん）が参加されていたので便乗することにしました。

　①自己紹介と好きなジャンル。

　初めまして、黄泉坂登と申します。最近商業化に伴い改名したので、旧名は86式中年になります。ええ、これを書くきっかけになった馴染の作家さんと同じくカクヨムの平均年齢を上げている今年39になるおっさんです。カクヨム歴は三年になります。

　好きなジャンルはSF、熱血系、エロ、グロと基本的に少年漫画系です。雑食なので面白ければ何でも読みますけど、士郎正宗とかで育ってきたオールドオタクなので設定が練り込まれているのが好みです。

　②書くのが得意なジャンルは？

　好きなジャンルがそのまま得意なジャンルなんですが、何故か異世界ファンタジーで商業デビューすることになりました。人生、何が起こるか分かりません。

　③逆に苦手なジャンルは？

　日常系と恋愛系ですかね。作品内部の一要素としてなら全然有りですが、主軸とすると前者は起承転結が非常にやりにくくて、後者は描写の濃淡が極端になってとっ散らかるというのが修行中の習作で発覚しました。

　他人のそれを読む分には問題ないんですけど、いざ自分でやるとストーリーラインの起伏が付けにくいんですよね…………。書き終えた後で、『で？　コレなにが面白いの？』と自問して答えられません。

　④文章・構成・展開・描写・人物・etc……どの要素が1番得意？　もしくは自分の持ってる才能を教えて。

　構成、展開、設定ですかね。オールドオタクなのでその辺りは明確な強みだと思ってます。ただ、練り込みすぎてそこに行くまで私も読者も力尽きるという前例が有りまして、それを加味した作品がカクヨムコン9の特別賞という形になって現れました。

　⑤得意な作品構成は1話完結・短編(1万文字前後)・中編(10万文字未満)・長編(15万文字未満)・大長編(15万以上)？

　得意というよりも持病を抱えてまして。

　ええ、「文字が増えるわかめ病」という謎の奇病で、執筆する度に地の文の文字数が増えて行き、だいたい予定の三倍から四倍になっているのが常です。これから商業作家になるなら治さなければと思っているのですが、中々上手くいきません。

　⑥いつもどんな小説の実戦や勉強をして作家レベルを上げてる？

　インプットは映画が多いですかね。観たものをバラして三幕構成や起承転結に当てはめる事を心がけてそれを作品に反映しようとしてます。アウトプットは車の運転中にセリフや描写をブツブツ呟いてます（恐怖）。

　⑦キャラクター・設定・シナリオ・文章表現・etc・何を重視して小説を書いてる？

　オールドオタクの設定厨なので、全て設定に集約されてますかね。書く前に人物、世界観、舞台、固有名詞から何まで大体決めてることが多いです。いえ、逆にふわっとした状態で書いた作品が賞を取ったのでこのやり方は間違っているのかも知れませんけど。なので今回、書籍化に伴い慌てて設定練り直した経緯があります。

　⑧自分の作品の面白さって説明出来る？

　友人曰く、「一般受けしないスルメ味」だそうで。

　⑨自分の改善したい問題点、課題は？

　遅筆。圧倒的遅筆。

　いえですね、私は今年で39になります。同じ年代の方は分かると思いますが、仕事やって疲れて帰った後で「さぁ執筆するぞ！」という元気はないのです。大体風呂入って飯食ってちょっとダラダラしたらもう寝ないと明日が持ちません。頑張ってPCに向かっても集中力が続きません。

　とは言えそうも言ってられない状況になりましたので、最近は朝活しております。まだ元気な内に書いてしまおうと。後は転職活動ですね。定時が12時間の運送業なんかもうやってられません。

　⑩自分のシナリオは「起承転結」どこが面白くなる？

　転ですかね。起承は仕込みに使います。お陰で色々と苦労もしますが。

　⑪ハッピーエンド派？　バッドエンド派？

　対象となるキャラ次第な部分はありますが、概ねハッピーエンド派です。

　⑫プロット書く派？　書かない派？

　書く派です。細かな展開や細かな設定や小ネタはライブ感で決めてますが、大筋とエンディングはその段階で決めて逆算することで作ってます。

　⑬どれぐらい自分の作品に自信がある？(★やPV数による客観的視点でも良いし、根拠の無い自信からでも良い。どれだけ自分の作品に自信を持っているか)

　全くありません。本気で書いた作品が読まれなくて、逆にふわっと書いた作品が特別賞取って書籍化の運びになりましたので、最早自分の何を信じていいか分かりません（白目）。

　⑭昨今精度を上げてきているAI小説を自分は超えられると思う？　それとも相手にしていない？

　チャットｇｐｔが出始めの頃に、知人にどう？　と聞かれて一度使ってみたんですが、その頃の精度だと使い物にならないと判断しました。例えばコメディの場合、笑いの基準が海外のホームコメディっぽくて、日本人のツボから若干離れてたんですよ。ジョークの質がアメリカンで、分からなくはないけど…………と言った具合に。

　最近は分からないですが、感性や癖の問題というのはどうしてもあるので、精度が上がっても棲み分けされるんじゃないですかね。

　⑮最後に今読んで欲しい作品、評価して欲しい作品を教えて。面白そうだと思うようにPR(レビュー風に)宣伝して。(複数でも可)

　PRの場を用意していただいたので、頑張ってみます。

　魔力を極めた三馬鹿は異世界で我が道を征く！　～趣味に生きたい転生者たちのシリアスブレイク理論～

　https://kakuyomu.jp/works/16817330666349892373

　SFオタ、ケモナー、百合豚（TS）の三匹のおっさんが転生先で集合して異世界を舞台に暴れるファンタジーです。

　理由のないチートやステータス画面は苦手なので、それを排してあるので古臭く感じるかも知れませんが、往年のオタクなら「あるあるｗ」とか「あれか！」と突っ込む小ネタは満載しております。

　執筆当初「三匹が斬る！」という時代劇を参考にした経緯があるので、それを知っている方ならすっと入れるかも知れません。

　元おっさんの三人主人公がゲラゲラ馬鹿笑いしながらあちこちで騒動を起こし、出会ったシリアスをコメディで破壊する作風なので気軽にどうぞ。

　尚、来月の4月10日。カドカワBOOKS様から書籍版が発売されます。気に入りましたら、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。WEB版とはちょっと違った展開にしておりますので。

　https://kadokawabooks.jp/product/sanbaka/322411000854.html

　最後になりましたが、この質問を立てて下さったバンブー様に感謝を。