第112話

「やっ!離してよっ!」




これ以上、無駄な敵を作りたくない。





ぶんぶんと腕を振って抵抗を試みた。




「おい、暴れんなって!」









その時





あたしの右の拳が何かにクリーンヒットしたんだ。





「痛っ!!」




なに、この感触?


なに、「痛っ!!」って?





そう思うが先か、あたしの頭上からなにかがたらりと垂れてきた。





それはあたしの体操服に赤いシミを作る。

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