第106話

なにが起こったのか把握できないあたしの横を




後ろから来た走者が次々と抜いていく。





バトンパス地点を見ると、安藤が目を点にして固まっていた。







「いったぁ…」




ようやく自分が転んだことを理解したあたし。





膝は大きくすりむけて血が出ている。







あーあ、やっちゃったよ…。





でもあそこまで、行かないと。





バトンを渡さないと。





棄権は得点にならない。

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