第60話
「いや、たまたまだから!たまたまあそこ出たのが一緒で、帰る方向も一緒で!」
思いっきり否定を続けるあたしに、疑惑の目を向ける由希菜。
「だってさ、考えてもみてよ。
由希菜ならともかく、あたしみたいのが一緒に帰ろうとか言ったところで、言うこと聞くような人じゃないんじゃない?」
これでよしと。
プライドの高い由希菜。
ちょいと持ち上げておけばすぐに気をよくするに違いない。
「ま、それもそうね」
やった!勝利!
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