第2話
背の低い、痩せっぽっちの女の子。
肌の色は透き通りそうなほどに白くて、大きな瞳がトロンと眠たそうな女の子。
なかなか可愛い顔をしてるんだけど、その何事にも無関心そうな目のせいで、あんまり魅力的には見えなかった。
「上田紫織(しおり)です。
よろしくお願いします」
彼女はそう言ったきり黙り込んでしまい、ニコリともしなかった。
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