家族
レゼドとの要件を済ませた後、シャルリアは自身の家へ向かっていた
そしてドアを叩く
「はい、どちら様でっ!?」
「ロイーっ、会いたかったぞー!」
「むごむご……離して姉さん……!」
「はっ!すまないロイ!お前とミーナに会えると思ったらつい……」
(死因が姉さんの胸で窒息死とか嫌すぎる……)
シャルリアには弟と妹がおり、弟のロイは十六、妹のミーナは十歳である
ちなみに両親はミーナを産んだ後、不慮の事故により両親ともに死亡している
「それで、どうしてうちに来たの姉さん。まさか彼女チェックとか言わないよね?」
「……。」
シャルリアが汗をかきながら目をそらす
「目をそらさないでよ、怖いじゃん……ほんとにそれだけで帰ってきたの!?」
「違うぞ!?」
そう、シャルリアはブラコンでありシスコンである
「それで、ミーナは……おぉ、ちょ……うど……?」
「あっ……」
「し、失礼しましたー……」
「誰だお前はー!」
「ひぃぃぃぃ!!!ごめんなさいごめんなさい!」
「ちょっと姉さん怖がらせないでよ!嫌いになるよ!」
「すまなかった!お姉ちゃんを嫌いにならないでくれ!」
「え、えぇ……」
一旦落ち着いた後、ランスロット家に現れた女性リナ・ロゼッタについてロイが説明する
「はぁ……全く姉さんは……」
「あはは……ロイくんが会わせたくないって言ったのもなんだか分かるな……」
「ロイは私と結婚すると言っていたのに……」
「母さんと結婚するとは言った気がするけど、少なくとも姉さんと結婚するとは言ってないよ」
「弟が辛辣でお姉ちゃんは悲しいぞ」
すると家にいなかったミーナが帰ってくる
「あれ?お姉ちゃん帰ってきてたの!?」
「ミーナー……お姉ちゃんを慰めてくれー」
「えぇ……よしよし……?」
傍から見ると十歳に慰められる二十五歳(顔に傷跡あり 隻眼)という時代によっては事案な光景である
「お姉ちゃんどうして帰ってきたの?お仕事はどうしたの」
「辞めたと言いたいが……お姉ちゃんはこれから戦いに行くんだ」
「ロイ、ミーナ。私は行ってくる。だから……私は……行きたくな……行ってくる。リナさん、弟たちを頼みたくないが……もしもの時は頼む。」
「お姉ちゃん本音が漏れてる」
そうして挨拶を済ませたあと、シャルリアは戻っていった
「それにしても、ロイくんのお姉さんがあの聖女様なんだね、色々とイメージが壊れちゃったけど……」
「家だとあんな感じだよ、姉さんは」
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