第61話

11時!?待って、それじゃあ、


「…だ、大学は!?」


その言葉に寝起きで気怠かった体も一瞬で飛び起きた。

なんだと!?


急いで時計を見て理人さんの言ったことが冗談じゃないのを確認すると体温がどんどん下がっていくのがわかった。


理人さんがいつも出掛ける時間は9時過ぎ。

……あぁ、頭が痛い。


「あ、あの、ほんとごめんなさ、」


「あ、でも、」


きっと顔面蒼白であろうあたしが恐る恐る口にした言葉を途中で遮った理人さんは、


「今日大学休みなんだよね。」


それはそれは優雅に微笑んだ。


白々しい…!!

あたかも今思い出したかのように……!!!

よくよく見たらあれは優雅じゃない!!胡散臭いだけだ!!

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