第59話
「……!理央!……よかった、無事で…、」
その声、その二重の大きな瞳、ウルフヘアー、右耳で鈍く輝くオニキスのピアス。
……理央だ。
嬉しくて駆け寄ろうとするあたしを咎めるように理央は口を開いた。
「そんなところにはねぇよ。」
「…え?」
「探したってねぇよ。」
激しく燃える紅い瞳があたしを責める。
「………そんなこと、ない。」
「俺らにはもう地獄に墜ちるしか道は残されてねぇんだよ。」
「理央!!」
―――
――――
――――――――
「目が覚めた?」
「…………え?」
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