テクノロジーの脅威
医療技術を開発、研究するセンターでそれは偶然発見された。
遺伝子を意図的に操作することで細胞の蘇生や活性化をコントロールすることが出来、さらに無の状態から新しい遺伝子細胞を創り出すことが出来る。
多くの人命や、切除部分の再生などに期待を待てるこの大発見は、大統領令で完全な管理下に置かれた。
決して世に知られることなく、軍事利用に優先するためだ。
戦場で傷ついた兵士をその場で回復させるだけでなく、この技術を応用して一個体として創り出すことに成功すれば、量産してそれらを戦場に送り込む事が出来る。
不死身の兵隊が赴けば、どんな国でも自分達の思うがままだ。
その影響力は核の脅威に劣らない。それどころか、遺伝子情報さえ手に入れば本物そっくりに容姿を変えることで、敵の中枢に難なく潜入する事も可能になる。
それの持つ脅威は核を越えると言っても過言ではないだろう。
今隣にいる人物が本物なのか本物そっくりのスパイ・アンドロイドなのか区別がつかなければ極秘の話も出来ない。そうして国家は放っといても破滅、もしくは機能しなくなる。
テクノロジーの脅威はひたひたと、不気味な足音を忍ばせてすぐそこまで迫っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます