ちょっと変な人の今昔物語

乙生椎 和

エピローグ

現在64歳、家内と子供二人。何故か都心のど真ん中からいわゆる「東京郊外」と言われるエリアに家を買う羽目になり数年前に引越してきた。田舎暮らしには非常に抵抗があったが子供(長女)から「プチ田舎の一軒家に住みたい」とせがまれ、都心のマンションを売却して築20年越えの一軒家を購入。車も家内との2台持ちからファミリータイプのSUVに買換え。

「親ってこんなに色々な事を我慢するものなの?」と自問自答しながら60過ぎて郊外移住。本来は若いカップルが結婚して子供が生まれ、手狭になった都心の住まいよりも住環境の良い(何をもっていい住環境と言うのかは人それぞれ)郊外へ引越し、数十年のローンを組んで戸建て買って・・・・。年取ったら土地しか価値のなくなった家を手放して都心へ回帰。でも私の場合そのサイクルの真逆を行ってる。いくら人と同じことをするのが大嫌いな自分でも、ちょっとねええ、躊躇して最低10回は再考すべきだったかもです、残りの人生を考えると。


引越し当初はコロナ下と言う事もあり、まあ都会のど真ん中に比べ空気も良いし、水も良い、マンションに比べ一人当たりのスペースは比べるまでもなかった。

然しながらマンション暮らしに慣れた身としては色々な不便さに遭遇しながらも何とか環境には徐々に順応してきたつもりでした。

この本はどう考えても単なる私個人のボヤキ、勝手に理不尽と思っている事、たまに「ああ、昔は良かった」なんて言うセンチメンタリズムめいたコメントを思うに任せて書いてみただけです。

当節流行のSNSや自分のブログを作って書込みでもとも考えましたが、面と向かっては何一つ自分の意見を言えない腰抜けどもの無責任で傍若無人なコメントに晒されると腹が立つのであくまでもノンフィクション的フィクションとしてエッセイの様な小説の様ななんかとりとめもないジジイの戯言集を作ってみようと思いました。言葉遣いも従って思うに任せてるので結構ガラが悪いかもですが、それを不快と思われる方は是非是非読まないでもらいたいし、そんな事で単なるうっぷん晴らしでコメントされてもこっちもムカつくのでお互いの幸せのためにも絶対に読まないで頂きたい。あくまでもフィクションですが私の本音です。誰かの代弁をしようなんて崇高な気持ちは一切ありません。

このエピローグは言って見れば「振り落とし」です。別に誰かに読んで欲しくて書いてるわけじゃあなくあくまで自分の心の内をぶちまけた戯言集。笑って済ませる度量のある人だけ興味本位でペラペラとページめっくて貰って結構です。

皆さんは「え、なんで?なんでそうなの?あり得ない!」とか「どうしてそんなことしなくてはならない?」とか「いい加減にしろ、ふざけんなよ」って思う事ありますよねえ。でもみんな大人の対応でちゃんと飲みこんで波風をなるべく立てないために黙ってしまう事って結構ありませんか?不幸にして私は一切いわゆる「大人対応」が出来ない欠陥人間です。悪い事は悪い、理不尽であると思えば声を上げる、腹が立てば怒る、相手が誰であれ絶対にナメられるのだけは耐え難いんです。

いつしかとんでもないトラブルに巻き込まれて命の危険にさらされるかも知れませんが黙っているよりはまし。子供に恥じる行為はしない、それが例え「大人対応」といわれる行為であっても。

棺桶に片足突っ込んでいる身なのでそう遠くない将来に西の方へ旅立つことになりますが最後まで自分らしく生きたいと思います。善良な人に不快な思いはさせないですが、そうでない輩にはとことん不快になってもらいたい。

「あんた何者??」と言われそうですね。お答えします「ただのジジイですけどそれがなにか?」


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