「every time」



 彼が ほかの女の子に触るだけで 嫌だった

 彼が ほかの女の子と並ぶだけで 嫌だった


 まだ 幼かった私は


 彼が ほかの女の子を見て笑うだけで 嫌だった

 彼が ほかの女の子と言葉を交わすだけで 嫌だった


 そう 子どもだったから


 大人になった私は 新しい恋をしてる

 大人の社会では どれも些細なことで

 今ではもう 気にならない


 と言えば 嘘になる

 今日も

 彼が ほかの女の子に手をかしただけで 嫌だった


 歩くのも お礼を言うのも

 一緒に初めてのことをするのも


 嫌なものは嫌

 なのが恋なのかもしれない

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