第4話

あの川だ


ここで一体何があったのか


一歩ずつ踏みしめながら


川のほとりを歩いた


日はすっかり傾き


あたりは暗闇に包まれ始めた



見覚えがある

大きな石を見つけた時


だんだんとその時の光景が


よみがえってきた


みいちゃん


それは

この11年間


すっかり忘れていた名前だった


そうだ

おさななじみの潤と


ここで遊んでいた頃


もうひとり女の子がいたんだ


3人でここでよく遊んだ


そして


ボール・・・・・


川の流れ・・・・


白い手・・・・


綾香の頭の中で


色々な光景が

ぐるぐる回って


急に気が遠くなった

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