第2話

綾香は

首まで水に浸かった


手は力を緩める事は無かった


頭も水の中に入り


意識は遠くなっていく


思い出した


あのとき、私は・・・


みいちゃんが川に落ちたのは


私のせい?




声が聞こえた


あやか


つかまれ



必死で


声のするほうに手を伸ばした


触れた何かにつかまると


身体はそれに引っ張られ


川からずるずると引き上げられた


息が出来るようになると同時に


喉に詰まっていた水を吐き出した


ぼんやりと上をみると


そこには潤の顔があった


みいちゃんが・・・・


みいちゃんが私を川の中に・・・

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