第28話 喪失の果ての狂気

ロンドン、ウェイド・インダストリーズ研究施設、2027年7月26日


エリザ・コート、37歳。


ロンドン郊外のウェイド・インダストリーズ研究施設は異様な静けさに包まれていた。薄暗い照明の下、冷たい空気が重くよどみ、最新の設備が整然と並ぶ研究室では青白いモニターの光が壁の設計図を照らしていた。微かな電子音と空調の唸りだけが静寂を破り、窓の外では灰色の雲が広がり、時折遠雷が響いていた。


床には紙や工具が散乱し、エリザの完璧主義とは不釣り合いな混沌が広がっていた。隅のテーブルには色とりどりのクレヨンと画用紙が置かれ、サラのための特別なスペースだった。壁には「サラのアトリエ」という手書きの看板の下に、チューリップ畑や家族の肖像画が貼られていた。9歳の少女の絵とは思えない精密さで描かれたチューリップの曲線が、彼女の才能を物語っていた。


エリザは白衣の袖をまくり、乱れた金髪を気にせず、モニターを見つめていた。過去数週間の睡眠不足による隈が目の下に刻まれ、緑の瞳は虚ろにデータを追っていた。タブレットに「自己増殖機能:最終テスト」と赤い警告マークが点滅し、危険度は許容範囲内だが、境界線上で揺れていた。


「これで、ウェイドを壊せるよ」


声は低く掠れ、感情が抜け落ちていた。二年前の会議でのジェフリー・ウェイドの皮肉めいた言葉が耳に残り、無意識に唇が歪んだ。


研究室の一角で、アランがサラの手を握っていた。グレーのシャツは汗で湿り、青い目に心配の色が浮かんでいた。髪の生え際の白さが増し、この数週間の心労を物語っていた。サラは白いドレスを着て、金髪が赤いリボンで結ばれ、洗いたての柔軟剤の香りがかすかに漂っていた。


「ママ、今日もお仕事?パパと一緒に絵描いてるよ!」


幼い声が研究室に響き、紙の擦れる音と鉛筆の跡が心地よい調べを奏でた。


彼女が描いていたのは「ママとパパとサラの理想の場所」と題された風景画だった。青い小川を囲む赤と黄色のチューリップ、明るい太陽に照らされた草原に三人が手をつないで立つ姿が描かれていた。


「大きくなったら、芸術家になりたいな。チューリップをたくさん描くの」


サラの声に込められた夢と情熱が、一瞬エリザの心を研究から引き離した。


「サラ、もう少しで終わるからね」


エリザの返事には感情がなく、アランが近づいて肩に手を置いた。


「エリザ、自己増殖機能、本当に大丈夫?ウェイドの技術者が急いでるけど、リスクが高すぎるよ」


温もりが白衣を通して伝わり、一瞬だけエリザの硬い表情が和らいだ。


研究員たちがデータ収集用のタブレットを手に装置を囲み、緊張した面持ちで準備を続けていた。若い男性研究員がメガネの奥の目を不安げに揺らし、「博士、増殖速度の予測値が不安定です」と報告した。女性研究員も「シミュレーションでは安定していましたが、実際の反応は予測範囲を超える可能性があります」と付け加えた。


エリザは「彼らの言う通りなら、問題ないはずだよ」と言ったが、2025年の小川での暴走が脳裏をよぎり、母の指輪に手を伸ばした。冷たい金属に触れた瞬間、一筋の迷いが生まれた。


制御装置のボタンを押すと、試験用コンテナにナノマシンが投入された。黒い粒子が動き始め、床に微かな振動が伝わった。モニターの数値が急上昇し、「増殖率 150%... 200%... 300%」と表示され、警告音が鳴り響いた。


「異常なし」


エリザの声に動揺が混じり、制御パネルを握る指が白くなった。突然、ナノマシンがコンテナ内で形を変え始め、体長2メートルほどの黒い犬が形成された。赤い目を光らせる姿には単なる機械ではなく、何かを認識する知性が宿っていた。口から滴る黒い液体が床に落ち、金属を溶かす焦げた臭いが広がった。


「何?形状変化?形を保持するはずじゃなかった!」


男性研究員の叫びとともにタブレットが床に落ち、ガラスを叩く犬の爪音と重なった。エリザが「制御下にあるはずだよ」と言った瞬間、ガラスに亀裂が入り、次の瞬間には破片が床に散乱した。


研究員が「逃げろ!」と叫んだが、犬が跳びかかり、腕に食らいついた。肉に食い込む鈍い音と悲鳴が重なり、ナノマシンが皮膚に浸透して赤黒い火傷が広がった。肉が溶ける焦げた臭いと恐怖の酸味が混じり合う。


「熱い!助けて!誰か止めて!」


女性研究員がコンソールに駆け寄ったが、犬が背後から襲い、首に噛みついた。血が壁に飛び散り、彼女の悲鳴が途切れた。別の研究員もドアへ走る途中で捕えられ、黒く変色して崩れ落ちた。全身が灰のように砕け散る様は悪夢のようだった。


アランが「エリザ、止めてくれ!」と叫び、サラを抱き上げた。筋肉が緊張で浮き上がり、シャツが娘のドレスにくっついた。


「ママ、怖いよ!黒い犬が!」


サラが泣き、小さな手でアランのシャツを掴んだ。スケッチブックが床に落ち、「理想の場所」の絵が露わになった。


犬がアランに向き直り、赤い目に獲物を捕らえた獣の光が宿った。筋肉が緊張して低く構え、次の瞬間に跳びかかった。アランがサラを庇い、腕で犬を弾こうとしたが、ナノマシンが腕に付着した。皮膚が赤黒く変色し、膨張して破裂した。肉が溶ける焦げた臭いと血の鉄の匂いが混じり合った。


「エリザ、逃げて!サラを守って!」


彼の声が掠れ、最後の力でサラを庇った。犬が再び襲い、鋭い爪が胸を切り裂き、血が床に広がった。


サラが「パパ!痛いよ!」と叫び、犬が彼女に飛びかかって足に噛みついた。白いドレスが黒く染まり、「ママ、助けて!熱いよ!」と泣き叫ぶ声がエリザの心を引き裂いた。アランが這ってサラに手を伸ばしたが、犬が背中に爪を立て、背骨が砕ける乾いた音が響いた。


「サラ、エリザ!」


エリザが「やめてくれ!」と叫び、犬の頭を殴ったがナノマシンが白衣に付着し、袖が溶けた。熱さで腕が赤くなり、水ぶくれができ始めたが、娘への恐怖で痛みさえ感じなかった。彼女はサラの小さな手を握った。ナノマシンが指先に這い上がり、サラの手が黒く変形していった。かつて色鉛筆を持ち、美しい絵を描いていた指が崩れていく。


「ママ、大好き」


サラの緑の瞳が閉じ、小さな体が動かなくなった。最後の瞬間に映ったのは母の顔だけだった。描きかけの理想の風景画が血に染まり、青い小川と赤いチューリップの上に現実の赤が広がった。


アランが「エリザ、愛してる」と最後に呟き、青い目が閉じた。ナノマシンが二人を飲み込み、体が灰に変わった。エリザが膝をついた。


「アラン、サラ、ごめんね」


彼女はサラのリボンを拾い、胸に押し当てた。髪の匂いがかすかに残り、その香りに心が砕けた。「私が殺しちゃった」と感情のない声で呟き、現実を受け入れられない精神がそこにあった。


研究室は血と灰に覆われ、モニターが「システムエラー」と点滅していた。エリザはサラのスケッチブックを手に取り、「理想の場所」の絵を見つめた。青い小川、赤と黄色のチューリップ、そして三人の笑顔。もう二度と戻らぬ幸せの記録だった。


「サラ、あなたの絵、あなたの夢、守れなかった」


言葉が詰まり、震える体から感情が解放された。彼女の悲鳴が研究室に響き渡り、科学者としての理性の崩壊を告げていた。


ロンドン郊外の墓地、数日後


アランとサラの葬式は雨の中で執り行われた。墓石に「Alan Weid & Sarah Weid, Beloved Husband and Daughter」と刻まれた文字が雨に濡れて浮かび上がり、墓前のチューリップが打たれて花びらを落としていた。


エリザは一人で墓の前に立っていた。黒いドレスが雨で体に張り付き、金髪も濡れて顔に貼りついていた。瞳の色が僅かに青みを帯び始め、ナノマシンとの接触が彼女の体にも影響し始めていた。手にはビニールで保護したサラのスケッチブックを握りしめていた。


「アラン、サラ、私が、私が殺しちゃった」


雨が頬を流れ、涙と混じった。墓石に手を置き、冷たい石の感触が指先に伝わった。


「母さん、アラン、サラ、私、もう失うものないよ」


緑の瞳に絶望と狂気が宿り、「ウェイド、お前たちが私の全てを奪った」と唇が歪んだ。


目を閉じると、1998年の母との記憶がよみがえった。澄んだ小川でチューリップを持つ母の姿と、絵を描くサラの姿が重なり、次の瞬間、二人とも黒い水に沈んでいった。


「母さん、私、間違ってなかったよね?でも、アランとサラまで失うなんて」


彼女はスケッチブックを開き、「理想の場所」の絵を見つめた。雨から守るようにページをめくると、サラの成長が記録されていた。幼い指で描かれた線が次第に確かになっていく過程が刻まれていた。


「サラ、あなたの夢、私が叶えるよ。あなたが描いた世界、きっと作るから」


その言葉には狂気と決意が混じり、無力感と世界を変える力への渇望が交錯していた。


墓石の傍らに埋もれていたサラの白い靴を拾い、泥を拭った。「サラ、君の足跡、私が守るよ」と彼女はポケットにしまい、決意を新たにした。


「サラ、あなたの夢の世界、必ず作るから」


復讐の炎が胸に燃え上がり、彼女の心に何かが決定的に変わった。目に宿る狂気の光に、科学者としての倫理や正義感は飲み込まれていった。


研究所地下室、翌日


エリザは研究所の地下室に一人閉じこもった。蛍光灯の光が青白く空間を照らし、換気システムの低いハミング音だけが静寂を破っていた。テーブルには母の指輪とサラの「お絵描き日記」が置かれ、最後のページには「ママの魔法」と題された小川の浄化実験の絵が開かれていた。そこに描かれた魔法使いの姿のエリザは、現実の彼女とは別人のようだった。


タブレットを操作し、ナノマシンの設計図を開く。スクリーンの光が顔を照らし、青みがかった瞳を浮かび上がらせた。かつての彼女の夢−母の小川を浄化するという純粋な思いが込められたコードを見つめた。


「浄化機能を消去」


指がコードを書き換えていく。冷たく光る瞳からは優しさが消え、浄化機能を一行ずつ削除する動きは狂気の中にも科学者としての精密さを示していた。代わりに入力された「自己増殖」と「金属浸食」のアルゴリズムは、ウェイドの世界を灰にするための新たな武器だった。


「母さん、ごめんなさい。あなたの夢はもう叶わない。サラとアランを奪った世界に、浄化など必要ない」


若い助手のレイナが困惑した表情で見守っていた。レイナ・ハート、31歳。鋭い直感と分析力を持ち、時空転移技術の研究でエリザの研究室に加わったばかりだった。黒髪が肩まで届き、真摯な目が不安げに揺れていた。


「博士、それでは制御不能になります。一度解放したら、もう止められません」


レイナの声には警告と共に、師への敬意と心配も含まれていた。彼女は一歩近づき、行き過ぎを止めようとした。


エリザは振り返らずに答えた。「それがいいの。人間の支配から解き放たれたナノマシンが、世界を灰にする。それこそが私の新しい目的よ」


声には感情が感じられず、サラの赤いリボンをポケットから取り出して静かに眺めた。リボンの赤と画面の青い光が奇妙なコントラストを作り出した。


レイナの顔に恐怖が浮かんだ。敬愛する師の変貌に言葉を失い、目には失望と決意が交錯した。


その夜、レイナは自分の研究室で時空転移の方程式を見つめていた。蛍光灯が白いノートを照らし、複雑な数式がエリザの研究から発展させたモデルを展開していた。シミュレーションデータが画面に表示され、成功の可能性を示していた。


彼女はウェイド・インダストリーズの秘密資料にアクセスし、2025年のナノマシン実験記録を調べていた。エリザの初期の浄化実験と家族の笑顔、ティム一家との接触記録が残されていた。


「ドーセットの森、小川での浄化実験、そして2025年6月20日、一家が接触した記録」


レイナの指がデータをたどり、ティム一家とナノマシンの接触時の異常値が赤く表示されていた。


彼女の心に計画が形作られつつあった。エリザの暴走を止める唯一の方法は、過去に戻って大崩壊を防ぐこと。タイムライン上の鍵となる存在−ナノマシンと相互作用した唯一の人々、ティム一家を利用する計画だった。


「いつか、この間違いを正す方法を見つけなければ」


彼女は密かに誓った。博士への尊敬の念は残っていたが、彼女の選んだ道には従えなかった。懐中時計のような小さなデバイスを手に取り、時空転移プログラムをインストールし始めた。希望の道を選ぶ決意が固まった。


ロンドン、2027年8月4日


大崩壊が始まった。エリザが「自己増殖機能、完全解放」を実行すると、ロンドンの空が一変した。灰色の雲が黒く染まり、ナノマシンの群れが渦を巻いて街を覆い尽くした。天を埋める黒い粒子は生きた雲のように蠢き、稲妻の光が赤く反射していた。


テムズ川の水面が不気味に揺れ、突然黒い波が盛り上がり、巨大な怪物が現れた。10メートルを超える巨体の背に赤い結晶が脈打ち、心臓のように光を放っていた。触手が川岸を叩き、コンクリートが砕け散った。表面から滴る赤い液体がアスファルトを溶かし、刺激臭が立ち上った。


怪物の咆哮が地面を震わせ、ロンドンアイの鉄骨に触手が絡みついた。支柱が折れる音が雷のように響き、ゴンドラが落下して観光客の悲鳴が響き渡った。


ビッグベンは黒く変色し、時計の針が止まった。何世紀もの象徴が数分で崩壊していく様子は超現実的だった。街中でナノマシンが建物を溶かし、繁栄を誇った都市が廃墟と化していった。


エリザは研究室の窓からその光景を見つめ、「ウェイド、これが私の正義だよ」と呟いた。感情のない声が静かに響き、笑い声が徐々に高まっていった。かつての理性的な科学者の心が崩壊し、復讐の炎だけが残されていた。


手にサラのスケッチブックを握り、「理想の場所」の絵を開いた。「サラ、あなたの夢の世界、私が作り直すよ。全てを灰にして、新しい世界を」と指が縁をなぞった。


窓の外で炎が上がり、「全部、灰に、人間も、ウェイドも、私の痛みも」と彼女は呟いた。黒い渦の中で、母の最後の言葉が蘇った−「自然を守るのが人間の務め」。しかし今、彼女は人間こそが敵だと確信していた。


「でも、私は死なないよ」


ナノマシンが窓枠に這い上がり、金属が溶け始めた。ガラスがひび割れる音が響き、彼女は特殊な保護容器に保存された初期型ナノマシンを見つめた。「これが私の力だよ」と胸に抱き、冷たい金属の感触が彼女を繋ぎとめる最後の錨となった。


最後にスケッチブックを確認し、サラの「理想の場所」の絵をポケットに入れた。「サラ、あなたの夢は守るよ。この絵の世界を、いつか必ず」と誓った。かすかに人間らしい感情が戻った瞬間だった。


崩壊の中、彼女の足跡だけが残されていった。扉が閉まり、科学者としての人生が終わり、復讐者としての新たな章が始まった。


セクター7、2038年7月26日、午後6時


セクター7地下ドームでは、エリザが開けたシャッターから黒い粒子が流れ込み、実験ドーム内に広がっていた。液体のように床を這い、壁を伝い、天井から滴り落ちてくる。赤と黄色のチューリップが黒く変色し、花びらが溶けて地面に落ちた。草木が枯れ、壁の蔓が液状に変わり、コンクリートに黒い染みが広がった。


しかし、小川周辺だけは異なっていた。ナノマシンが近づくと薄い青白い光が水面から立ち上り、黒い粒子を弾いていた。小川の水は澄んだまま輝き、底の小石が人工光に映えていた。過去のエリザが作った初期ナノマシンの名残りが、浄化と保護の機能を維持していた。


ティム一家と住民たちは小川の近くに立ち、不思議な保護に包まれていた。青白い光が顔を照らし、温かさを感じさせた。


ティムがプラズマ砲を握り、「エリザ、何をしてるんだ」と呟いた。声には非難より悲しみと理解が混じっていた。汗でオリーブ色のジャケットが湿り、全身が戦闘態勢に入っていた。


メアリーが子供たちを集め、「ティム、ここなら安全よ。小川が守ってくれてる」と言った。曇った眼鏡越しに子供たちを見守る目には母の愛が満ちていた。


アールが「パパ、ママ、小川きれいだね。でも怖いよ」と呟いた。

ヴァージニアが「レイナさん、小川が私たちを守ってくれるんだね」と言い、ジュディは「ウーちゃん、エリザさんを助けて!小川、すごいね」とぬいぐるみを掲げた。子供特有の信頼と希望が、その仕草に表れていた。


トミーは毛布に顔を埋め、「ママ、黒いのが来てるよ!」と震えると、母親は「トミー、ここなら大丈夫よ」と抱きしめた。


住民たちが小川の周りに集まり、光の保護に希望を見出していた。ドームのスピーカーからエリザの声が響いた。


「ティム、お前たちが私の聖域に来たね。だが、ここで終わりだよ」


機械的な声がドーム全体を震わせ、ナノマシンが小川以外の空間を黒い霧で覆った。チューリップが溶け、草木が灰に変わり、ドームの壁が黒く染まった。粒子が集まって巨大な怪物を形成し、低い咆哮が内臓を震わせた。


怪物の赤い目が光り、口から黒い霧が噴き出し、触手が小川の外の住民を襲った。「助けて!」という叫び声が灰に変わり消えていった。人の形が崩れ、悪夢のような光景が広がっていた。


ティムが「みんな、小川の近くにいろ!」と叫び、プラズマ砲で触手を撃った。緑の光線が触手を貫いたが、すぐに再構成された。小川の水面が揺れ、光の盾が一行を守った。


不思議なことに、水面にサラの絵に似た模様が浮かび上がった。チューリップ型の光の波紋が広がり、ヴァージニアは目を見開いて熱心にそれをスケッチした。


「きれい、まるで生きているみたい」


小川の光が彼らを包み、エリザの狂気と対峙していた。ドームの天井から一筋の自然光が差し込み、水面に虹色の輝きをもたらした。ヴァージニアはその光景を「希望の光」と題して描いた。


二人の少女のスケッチが時空を超えて共鳴し、闇に包まれたドームの中で希望の灯火となっていた。サラの「理想の場所」とヴァージニアの「希望の光」が不思議な力を放っていた。

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