きっつ!!!!!!!!! と読んだ後に声に出したくなります。
まずシチュエーションが絶体絶命。首だけを出した状態で土に埋められてしまった主人公。顔には虫がたかってくるし、声を出せないよう口も塞がれている。
そんな彼の前に現れる、一人の謎の人物。彼は一体何者か!? なんでもいい、助けてくれ! っととにかく縋りたくなる。
だが、その先で更なる絶望が。
圧倒的な絶望感の先で、話の通じない「イヤ~な相手」に好き放題にされる。平山夢明の短編「他人事」とかを思わせるような不条理感満載の超絶ホラー。
精神的にも抵抗のある事態の連続。追い詰められる精神。
でも、最後の最後に思い知る。彼はなんだかんだで、「安全圏」から嘆き続けていただけだということを。
この圧倒的絶望感。とにかく凄い、としか言いようがありませんでした。