第4話
「お邪魔します」
誰もいない玄関に足を踏み入れて、一応そう呟く。
この部屋の間取りは把握していた。
ただ、部屋の平米数を正しく理解していなかっただけで。
長い廊下を歩きリビングの扉を開けて、そこに広がる光景に目を
そこは圧倒される空間だった。
想像以上の広い室内はもちろんのこと、部屋の中で一番に惹きつけられるのは部屋から見える圧巻の景色だった。
引き寄せられるかのように自然と足が向かう。
壁一面に嵌め込まれたガラスの窓には遮る物が一切なく、眼下に都会の街が広がっていた。
確かに最上階のこの部屋を覗き込まれる事はないだろうけれど、何にも覆われていない窓は開放感があり過ぎてなんだか落ち着かない。
指紋一つない窓は境界線すらあやふやで、高所恐怖症の人なら足がすくんでしまうだろう。
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