年下男子に要注意!

憂流

第1章

波乱の幕開け

第1話







「…、ん…い、った~…。」

 



 

ガンガンする頭を押さえながら上体を起こせば、パラリと布団が剥がれて自分が裸であることに気づく。

 



しばらく固まったままの状態で、なぜこうなったのか記憶を巡らせてみる。

 


 

友人達と飲みに行ったところまでは覚えているけど、その後…どうした?

 

 










…だめだ、思い出せない。

 

 

 

ふと辺りを見渡せば、ホテルの一室のようで、そういう行為をするための場所なのだと把握する。

 



 


そして、そろりと隣に視線をずらせば、スヤスヤと気持ち良さそうな顔で眠っている男がいた。

 

 

こっちを向いて寝ている彼の寝顔をジーと眺めてみる。




…目を閉じていてもイケメンだ、ということだけは分かる。

 

 


その彼のサラサラの黒髪に触れようと無意識に伸ばした自分の手を慌てて引っ込める。

 

 




 

とりあえず、ここで一緒に寝てたってことは…


もちろん、そういうこと…よね?

 

 

また、やってしまった…。



 

 

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