6つめの起動-転機


「…る?…かる??ひかるったら!!かわってもう!」

零にむりやり接続を切られた

というより、タックルされて体を奪われた

何だ今の…。

「なんだったんだよ今の!!!!!」

『光が気絶してたから!』

「いや、ちがう。そーじゃねぇって。今の!さっきの!!見てみろよ零それ、そのコメント!」

光が文章になってない言葉をはきだした


零がパソコンモニターに目線を移すとコメント欄にはこうあった


☆みーたん☆あなたのこと…なんとなくわかります。わたしもそうだから…hikaruさん達のこと、わかるんです


零はさすがにギョッとした

『光、あんたなんかヘマしたんじゃないの!?』

「なにもしてねーよただゲームしながらコメントに反応してただけじゃねぇか!零、お前もみてただろうがよ!」

『とりあえず、いろいろマズいからこの配信切っとくわよ』

「そうしてくれ…すまん」


なんでだ。今まで配信してきてこんなことはなかった。

いろんなことが筒抜けになりすぎている。

おかしい

「誰だよ」

ドスのきいた声音で光はつぶやいた。そして

「誰なんだよリークした奴はよぉ!!」

響く、光の怒声

「お前か?あ?それともお前か??」

肩を上下させながら他の子たちにつっかかっていく、普段の光とはかけ離れた表情をしている


「やめなさい光。その子たちには関係ない」

冷静な零の静止声


ふざけんなよ…。光は吐き捨てるように言った

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