2つめの起動

先にお風呂を沸かしていたのが悪かったのか

光が2時間近くも配信をしていたのが悪かったのか、お風呂のお湯はとうにぬるま湯にかわっていた。仕方ないので追い炊き機能を使い炊き直そうとした時はじけるような音が聞こえた。

「またか…」

この体の主人格はとうに部屋に籠り、部屋には何重もの鍵がかかっている。出てくることはこの先ないだろう。だが、なにかあると直ぐにこうして他の子を迎え入れる。新しい人格のお出ましだ。

一応、確認と思い意識を半覚醒にし、中を見ると「明です」と名乗った。

よろしく〜とだけ言って意識を戻し、体勢をたてなおすと丁度良い具合にお湯が沸いてきたので中の外部モニタをoffに。

「さて、お風呂!」

外部モニタをきられた男子どもはこぞってブーイングをしているが、なんせこの体は女性なので仕方がない。

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