第15話

「さ、整理も終わったことだし、帰るか~」伸びをして、信司がいう。

いつの間にか、ビデオが、棚の中に整理されていた。

しゃべりながらやると、早いなあ。

俺はすぐさま、バッグを掴んだ。

「おお?今日、逢うんだ?京平さんと」

笑いながら、信司が言う。

「うん!今日休みなんだって、京平。だから、今俺んちで待ってる~。じゃあな、信司~」

俺は手を振り、急いで家に帰った

家に着くと、京平が寝転がって、本を読んでいた。

「ただいま~」

俺の声に反応して、京平が顔をあげる。

わ。

なんか、すっげえ、嬉しい。

俺は京平に抱きついた。

「悟志、どうしたんだよ?」

京平は抱きしめかえす。

「う~んと、何か嬉しくってさ~」

「何だ、そりゃ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る