第16話

は?

有也が新聞配達?

そりゃまた、意外だな…。

てか、あの頭で…。朝日に映えそうだな。

キラキラ光ってるんだろうな。

オレは朝日で光ってる有也の頭を想像してしまった。

渉は言葉を続ける

「で、大学生だから、そのまま大学行って、週3コンビニでバイト」

ふ~ん。

ふと。俺の思考が止まった。

「え、あいつ大学生なんですか?」

「うん、そうだよ。意外?」

思わず、頷く。

「はい、とっても。て、ことはあいつ勤労学生なんですねえ」

俺がしみじみ言うと渉は笑った。

「直気くんもそう思う? あれ、そういえば、そういう記憶はあるんだね?一般常識的な…。あ、ごめん変なこと言って。けど、日常生活には困らなそうで良かった」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る