第6話

ぐれん…。

俺の髪を見て付けてくれた名前。

うん。

気に入った。

「分かった。いい名前を付けてくれて有難う、ご主人さま」

膝を付いて、深く礼をした。

主人はそれを見て自分も膝をつく。

「僕の名前は、『蒼貴(そうき)』。だから、蒼貴って呼んでくれ。僕とお前は対等だ」


……。

なんだろう、この気持ち。

俺はロボットのくせに、蒼貴に対して言い切れない愛しさを感じている。

どうした、ことだろう。

この気持ちも組み込まれたものなんだろうか?

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