第一幕 「運命の降り立つ場所」 プロローグ
幼い時から、
ずっとお祖父ちゃんと一緒に
竹刀を何度も何度も振り回し続けた。
手にはタコが出来て硬くなるくらい。
豆がつぶれて、
痛くて握れなくなるそんな日も
お稽古を休むなんて、許されなかった。
友達と遊ぶ時間よりも、
道場でお祖父ちゃんか敬里【としざと】
もしくは……舞と共に、練習ばかりの日々。
私だって……
女の子らしいことがしたい。
そんな風に思う心を押し殺して、
今も……家の為、鍛錬を続ける。
何時しか……練習によって強くなった私は、
剣の道を歩き始める。
だけど……思うんだ。
女の子らしく、
過ごす時間も欲しいと……。
そんな女の子らしい日々に
焦がれながら、今日もいつもの日常を繰り返す。
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