第24話 爪楊枝
健太と城島が次なる標的として定めたのは、関西の裏社会に深く根を下ろす、巨大な医療法人「白鳥会」の会長、白鳥だった。白鳥は、表向きは地域医療に貢献する名医として知られていたが、裏では違法な臓器売買や医療過誤の隠蔽、そして医療廃棄物の不法投棄など、あらゆる悪事に手を染めていた。
「白鳥は、医療を金儲けの道具にし、患者の命を弄んでいる。絶対に許すことはできない」
城島は、健太にそう語り、白鳥を裁くことを決意する。健太もまた、城島の言葉に賛同し、白鳥の悪行を暴くことを誓う。
二人は、白鳥の情報を集め、彼の弱点を探り始めた。そこで彼らは、白鳥が毎晩のように、行きつけの高級料亭で食事をしていることを突き止める。
城島は、この高級料亭を利用し、白鳥を排除する計画を立てる。計画は、慎重かつ緻密なものだった。
計画実行の日、健太は、料亭の板前になりすまし、白鳥の食事に毒を仕込む準備を進める。一方、城島は、客になりすまし、白鳥の動向を監視していた。
白鳥が来店し、いつものように個室に案内される。健太は、慎重に料理を作り、毒を仕込んだ料理を白鳥に提供する。
白鳥は、料理を口に運び、その味に満足した表情を浮かべる。しかし、その直後、彼は突然苦しみ出し、倒れてしまう。
店内は騒然となり、白鳥の部下たちが駆けつける。しかし、城島は、冷静に状況を把握し、健太と共に料亭を後にする。
事件後、警察は、白鳥の死因を毒殺と断定し、捜査を開始する。しかし、城島は、証拠を一切残しておらず、警察は捜査に行き詰まる。
その時、健太は、白鳥が倒れた際に、テーブルの上に落ちていた爪楊枝に気づく。そこには、微量の毒物が付着していた。
「城島さん、これを見てください」
健太は、爪楊枝を城島に手渡す。城島は、爪楊枝を調べ、それが白鳥の死因となった毒物であることを突き止める。
「この爪楊枝は、白鳥が自分で使っていたものだ。つまり、白鳥は、自分で毒を飲んだことになる」
城島の言葉に、健太は驚愕する。しかし、城島は、冷静に続ける。
「白鳥は、自分の悪事が暴かれることを恐れ、自殺したんだ」
物語は、爪楊枝をきっかけに、白鳥の自殺と、医療界の闇を描く、緊迫感溢れるクライムサスペンスとして、新たな展開を見せる。
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