第五章 処分
「処分」
もしかしたら、捨ててはないのではないか。そう思った。「処分=捨てる」とはなるのか。急いで夕暮れのなか走る。走る。全速力で家まで行った。急がなければ。その一心で。
家に着いた。急いで父の書斎に行く。前回は調べていなかったが、クローゼットを開けた。しっかり中まで調べる。すると、見つかった。パソコンが。
コードを繋ぎ、電源を入れると、懐かしい画面が出てきた。俺は、パスワード変更画面へ行く。新たなパスワードを設定した。そして、沢谷チャンネルごとすべて消す。
『本当にすべてを消しますか。動画も消すことになります。戻すことはできません。』
「キャンセル」と「消す」の二つの選択が迫る。そして、俺は、当然のように「消す」をクリックした。
「カチッ」
安心した声を出したのもつかの間、なぜか、後ろに父がにらんでいるように見ていた。
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