僕の夢日誌

@whyujs

第1話 実家

俺は「水野 毅」(29歳独身)。現在,実家に帰省するようお袋から唐突に呼び出された。実家までは車で3時間。決して近いわけではない。

何故いきなり呼び出すのだろうか?もしかして何かあったのだろうか。

不安を胸に実家に着く。実家を出てからもう11年が経過したというのに実家の姿は全くと言っていい程変わらない。それで少しホッとする。

チャイムの鳴らし,ドアが開く。

「毅…もしかして結婚報告!?」

息子が帰省してきた母親の第一声である。

「いやいや母さん。コイツ(毅)は,『一生独身男』だっての!!」

息子が帰省してきた父親の第一声である。

何か……もう実家帰るのやめようかな(笑)

お袋も父さんも元気そうだ。無駄な心配をしていたようだ。

因みに,この生産性のない「結婚報告」のくだりも,11年間ずーっと変わっていない。

「今日は結婚報告に来たわけじゃありません!自分らが俺に帰って来るよう言ったんでしょう!?」

「そうそう。私達,今度引っ越すの。だから毅に毅の部屋にあった荷物を整理してもらおうと思って!」

••••••

「もう手続きも終わって,他の荷物の整理も終わって,後は毅の部屋の荷物だけ。ね!」

••••••

引っ越すのはお袋たちの勝手である。が,何で俺に一言入れないんだろう…。まぁもう何を言っても遅いだろう。現実を受け入れ,俺は自分の部屋へと足を運んだ。



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