第13話:文字数・話数&セリフと会話率

15)文字数・話数


 Web小説では一話あたりの最適な文字数というのがあります。読者の好みによってかなりの幅がありますが、一話あたりおおよそ2500文字前後というのが最適だとされています。


 一話あたり2500文字前後であればすぐに読み終わりますし、話の区切りもつけやすいし、執筆するにしてもそれほど時間を取られるわけではありません。


 読者によっては一話あたり5000文字以上無いと読む気がしないという方も存在しますが、少数派であり、逆に長すぎて読む気がしないという方も存在します。


 筆者の経験上、一話あたり2000文字以上あれば短すぎるとの苦情はほとんど受けたこともありませんし、フォローしてくださる方も多いですから、一話あたり2500文字前後、言い換えれば2000文字から3000文字程度で一話を構成すると、書く方も読む方も苦にならない場合が多いということになります。


 次に話数についてですが、筆者の経験上、読者の方が一気に増える話数があることに気づきました。それは20話という話数であり、文字数に換算すると約50000文字ということになります。


 カクヨムTopページの注目の作品欄には文字数が表示されず、作品の話数が表示されていますが、この話数が何話になっているのかというのも、読むか読まないかの判断材料になっていると思われます。


 また、40話とか50話とかでも読者が増える傾向にありますから、○○話以上、あるいは○○万文字以上の作品でないと読まないという読者の方も多いのではと考えられます。


 詳しくは後述しますが、作品を投稿する場合は、短期間でフォローと★をより多く獲得るするために20話あたりまで二日ほどで一気に投稿したほうが効果的であると言えます。


 ストックがもったいないからと最初から一日1話投稿を薦めている方も多いですが、筆者の経験上20話までは短期間で投稿し終えた方が有利になるようです。毎日投稿もフォロアー数を増やすコツみたいですから、20話を投稿し終えた後は一日1話で投稿を続ければコンスタントに★を獲得できるようです。


 ただし、フォロアー数を増やしたり★を獲得するためには、作品が面白いという絶対条件がありますから、そこをないがしろにしてしまうと、いくら投稿してもフォロアーは付かないし★ももらえないことは当然だということを知っておく必要があります。


 作品が面白いということが★を獲得する上では絶対の条件です。


18)セリフ及び会話率


 セリフについては14-4)項で述べましたが、ここではセリフと地の文の割合について記していきます。カクヨムに投稿されている作品では、セリフだらけの作品や地の文だらけの作品を目にすることがありますが、セリフと地の文にも最適な比率――会話率――があります。


 一般的にはセリフ30%、地の文70%の三対七くらいが最適だと言われていますが、筆者の感覚だとセリフの割合は25%~40%ほどであれば★の付き方にほとんど差が出ないようです。


 ただし、読者の中にはセリフしか読まない層というのが存在するようで、そのような読者も取りこぼしたくないならば、セリフを追うだけでストーリーが頭に入ってくるような工夫をしておくと、★の取りこぼしが若干ですが防げるように感じています。


 したがって14-4)項でも述べましたが、誰がしゃべっているのかセリフだけで分かるように書き分ける努力は、決して無駄ではないということが、以上のことからも言えるということになります。

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