第17話

付き合って半年が経った。


彼から与えられる愛情は私にとって居心地が良かった。


「愛してる」なんてクサイ台詞も、彼の手にかかれば魔法にかかったようにうっとりと身を溺れさせられるのだ。



「ユイカも俺を愛してる?」



そうやって確かめるように聞いてきては私の言葉を待ち、「愛してる」と返せば、愛おしそうに抱きしめてくれる。


いつだって溢れんばかりの愛情を与えてくれる彼に、気がつけば私は自分でも怖くなるほど彼に夢中になっていた。

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