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第23話
大学に入ってから、それなりに私にも仲のいい友達ができた。
と言ってもきっかけは突然で、いつも一人でいた私に彼女は強烈な印象を与えてきた。
「ねぇ、よく同じ講義受けてるよね?私、佐藤つぐみ。良かったら友達にならない?」
そう言って声をかけて来た彼女は無邪気に笑った。
目を瞬きしながら、未だに突然の出来事に声を出せずにいる私に、「ねぇあなたの名前教えて?」と訊ねてきた。
「…瀬尾…志乃」
「志乃ちゃん?じゃあ志乃って呼ばせてもらうね!私のことはつぐみでいいよ!」
彼女の勢いに飲まれて自分の口から出た名前は辿々しいものだった。
そこには若干の警戒心も含まれていたのだけど、そんなことは気にもとめず、彼女はさらに話を進めたのだった。
屈託のない笑顔は女子特有の裏があるとは思えなくて、警戒心を持たなくなるのにそう時間はかからなかった。
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