第10章
私は深く深呼吸をすると、薬室に残る一発の弾丸の入った銃を、人の形をした的に向かって照準を合わせる。
引き金を引くと、バンッ!!という破裂音が射撃場に響き渡る。
しかし的の中心に狙いを定めていたはずの弾道は徐々に右にずれてゆき、そして最後には的から大きく外れた場所に銃弾が打ち込まれる。
「っち…最後の一発なのに外した」
銃の反動で手が痺れる中、私は小さく舌打ちをすると銃のシリンダーから空薬莢を取り出し、新しい弾丸を装填する。
足の怪我は走るのは困難ながらも見た目よりそこまで酷くはなく、全治3週間ほどだと言われ、訓練などに参加することは禁止されたが別にそれは大したことではない。
本当の問題は管理人が消されたことによって、脱走がかなり困難になったことだ。
私たちが立てた計画は管理人の協力を前提として立てられたがゆえに、それもこれも飛ばされたことにより計画は全てパァだ。
「まったく…ルボフが言った通り私はギャンブルには向いてないみたいね」
私は大きくため息をつきながら銃口を的に向けると、突然背後から手が伸びてきて私を抱きしめる。
「百発百中名人のニアも、今日は調子が悪いね」
「私、今機嫌が悪いの。この銃口をミロクの額につけられたくなきゃどきなさい」
「ニアは冗談が通じないなぁ」
イラつきながらもゴーグルと耳当てを取り外し振り返ると、ミロクが両手を上げながらふざけたように笑っていた。ミロクの額を親指と人差し指で軽くデコピンすると、ミロクは痛そうに額を押さえながら一歩後退する。
ヘラヘラ笑うミロクから顔を背けた私は銃を置き、耳当てで乱れた自分の髪を束ねたリボンをほどく。
「いつもツインテールを結ぶの大変じゃない?」
「別に、慣れれば簡単よ。勉強と一緒」
「ふーん。ねぇ私に髪を結ばせてよ」
私の白髪に優しく触れながら言ったミロクの突拍子もない提案に私は眉を顰める。
「ミロクは髪を結べるの?」
「失敬な、もちろん結べるよ。私に任せなさいっ」
ミロクは自信満々な様子で、自分の胸をドンッと叩くと私の後ろに回り込み髪を手櫛でとき始める。
人に髪を結んでもらうなんていつ以来だろうか……いや人生で初めてかもしれない。私は少しの緊張と恥ずかしさから、思わず体が硬直する。
しかしそんな私とは対照的に、鼻歌を歌いながら楽しそうに髪を結っているミロクになんだか気恥ずかしくなってくる。
「不気味でしょ?若いのに真っ白な髪って。これで中等部の時にいじめられたわ」
「そうかな。絹みたいで綺麗だと思ったけど…ニアの可愛い顔にあってて私は好きだよ」
恥ずかしげもなく「可愛い」というミロクの言葉に思わず顔が熱くなり、私はそれを誤魔化すように大きく咳をする。リボンで髪の毛を二つの束に纏めると、ミロクは今度は慣れた手つきで髪を編み始めていく。
「よし結べたっ!!うまくいったよ」
「これほどまでに鏡がここにあったらと思ったことはないわ」
「またまた冗談を。あとでトイレ行く時に鏡を確認すればいいよ」
私は束ねられたツインテールを撫でながら、口元が緩みそうになる自分を抑えようと下唇を噛む。
「それで?私に何か用があってここにきたんでしょ、用件は何かしら」
「ああ、そのこと…」
ミロクは私の髪にそっと指を通すと、軽く撫でながら流れるように耳にかける。
「脱走するなら、今日しようと伝えに来た」
その言葉に自然と目が見開き、一瞬にして私の顔から笑顔が消える。冗談かと思ってミロクの顔を見るも真剣な眼差しで私を見据えるその表情を見て、それが本気だと気づく。
「そんな今日って…急に?汽車が動くのは今日だけじゃない。これからまだチャンスは3年もあるわけでしょ。私たちの計画が学校にバレてるかもしれないのに、わざわざ今日にしなくても…」
「次のチャンスは3ヶ月後、それまでに私たちが生きてる保証はあるの?ないよね、むしろ死ぬ可能性の方が高い。ミロクはニアだけは絶対生きてほしい」
「そうだけど…」
「怖いの?」
私の言葉を遮るように放たれたその言葉に、私は一瞬頭が真っ白になり胸を刃物で刺されたような鋭い緊張感が体中に走る。
ミロクは私の顔から目を逸らすことなく真っ直ぐに私の瞳を覗き込んでいる。
怖いのか?怖くないわけないじゃない。
この脱走にかかってる命が私のだけだったら怖くなかった。
でも今は自分よりも大切と思えたルボフやミロクの命も、このいつ沈むかわからない穴のあいた船に乗っているんだ。そんな安易に決められない。
「ちなみにルボフ生徒は反対してる。ニアの足の怪我もあるし、今がタイミングじゃないって。私はニアに合わせる、どうする?」
ミロクは私をまっすぐ見据えたまま、私が握りしめた拳を両手で包み込む。
何も隠していないその透明な瞳に見つめられ、逃げ場のなくなった私の視線は静かに下に落ちていき、私を包んだその手をゆっくりと引き剥がす。
「…少し考えさせて」
それだけ言うと私はミロクの顔を見ないように、足を引き摺りながら歩き出す。
「ニアっ!!今夜11時ツツジが咲いたあそこで待ってるから。ミロクは待てるから」
ミロクは私の背中に投げかけるように声をかける。振り返ることもできず、ただ私は背を向けながら手だけをミロクに向けて左右に振る。
自分でも自分がどうしたいのか、どうすべきなのかわからないまま私はその場を立ち去ることしかできなかった。
△
月が雲に隠れ、月光が差し込むこともなくなった薄暗い部屋の中で、私は憂鬱な気分で大きなため息を吐き出す。
「帰ってきなさいよ、馬鹿…」
シーツを力一杯握りしめ、歯を食いしばるように小さく私は呟く。
あの後、私たちは授業の後も食堂にいるときもずっと会うことはなかったが、まさか深夜になっても部屋に帰ってこないとは思っていなかった。
時刻はすでに10時を回っており、ミロクが言った時間まであと1時間ほどしかない。ミロクが帰ってこない理由は知っている。私が怯えや迷いを捨て自分の心に向き合いミロクのもとに行くことを、ずっと待っているんだ。
なのにそれを私はできない、私という人間の中身はいつから変わってしまったんだろう。元々は、完膚なきまでに敵を滅し勝つことにだけにこだわりそのためだったら人の死すらも厭わない性格だったのに。
ミロクに出会ってから調子を狂わされ、一緒にすごしていくうちにいつの間にか私の中の人間らしい部分が表に出てきてしまった。でもこの脱走を成功させるなら弱さは捨てるべきだ。それなのにどうしても心がそれを拒絶する。
「強くなるって誓ったくせになにやってんのよ、私?うあああぁっ…いたぁ」
枕に顔を埋めながら行き場のない感情を吐き出し、私は足をジタバタと子供のようにばたつかせるも捻挫した足が痛み、顔を歪ませながらうずくまる。
ダメだ……少し落ち着かなければいかない、こんなの私が描いた強さの理想図とかけ離れている。
私は深呼吸をしてなんとか落ち着きを取り戻していく。
―カツンコンッ
突然部屋の窓になにか当たったような音に私は体を跳ねあがらせ視線を窓に向ける。もう一度音がなり私は首を傾げながら窓に近づくと、目を凝らしながら暗闇を見下ろす。するとそこには小石を窓に向けて投げようとしていたルボフの姿があった。 私は慌てて窓の鍵を開けると、冷たい風が部屋に吹き込む。
「あっ、アニアちゃん!!」
「こんな時間になにしてんのよ?」
「降りてきてくれないかな?話したいことがある」
声にならない叫びでお互いを呼び合うも、このままでは埒が明かないと思い私は小さく頷く。そして窓を閉めて、制服に着替えると必需品を身につけて部屋を出る。
私は音を立てないように廊下を歩き、やっとのことで玄関を出るとそこにはルボフの姿があった。しかし、いつものような明るい表情ではなく、どこか思い詰めたように丸くなっている。
「ちょっと急に何よ?窓に小石を投げるなんてルボフらしくない…」
「急で悪いとは思ったけど、でもアニアちゃんと話をしたかったんだよ」
「そういうのはアポをとってくれないと困るわよ、まったく」
茶化すように冗談を言うと、ルボフはいつものように屈託のない笑顔を見せる。しかしすぐにその表情は影を落とすと、ルボフは静かに息を吐きながら空を見上げる。私もそれにつられるように顔を上げると、雲の切れ間から月が顔を覗かせていた。
「…月が綺麗ね」
私はルボフが何か言い出すのを気長に待ちながら月を眺め、思わずそんな言葉を口にする。別にそのままの意味で特別な意味なんてない……ただ自然と口から洩れた言葉だった。
しかし私の言葉にルボフは顔を赤くしながら目を泳がせ、その反応を見て私は自分が何を言ったのかを理解し慌てて訂正する。
「あっ!いやそういうつもりで言ったわけじゃないから」
「ははっ、わかってるよそれくらい」
ルボフはそう言ってどこか遠くを見ながら少し寂しげに微笑む。
友達がなかなかできない私だがルボフとは不思議と打ち解けることができ、もう知り合ってから3年も経ったことに自分自身驚く。
中等部2年のとき、模擬戦サポートで出会ったあの時を思い出しながら隣のルボフを見ると、あの頃とは随分変わり大人びたなと思う。出会った時はどんぐりの背比べだったルボフも今じゃ体格もどんどん変わっていって、筋肉が付き始めたのか腕や足も太くなってきているし身長だって私よりもはるかに高い。
あのときと違うと思うとなんでか少し寂しくなるが人は成長すればするほど昔の自分と離れていくものだ。
そしてそれは私も例外じゃない……私だって昔とは違う、変わった。
そんなことを考えていると、ルボフは決心したように真っ直ぐな瞳で私を見て唐突に話を切り出す。
「ミロク生徒から今日脱走するって話を聞いた?」
私はルボフの口から出た言葉に体が硬直し、目を見開く。そして私は目線を地面に落としながら静かに頷く。
「聞いたかもしれないけど俺は反対だ。まだ足が完全に治ったわけじゃないのに無茶はするべきじゃない」
「……わかってるわよそれくらい」
「そしてアニアちゃんがそれでも行こうとするなら、俺は無理やりにでも止めるかもしれない」
ルボフはそう言うと、ゆっくりと私に近づき私の両肩を強く掴む。
私は思わずその手を振りほどこうとするも、その手の力強さからルボフの言ってることが本気だということが伝わってくる。
「アニアちゃんは無茶しない性格だったのに変わったよ、冷静じゃなくなってる。アニアちゃんらしくなくなってる」
「私らしさって一体何の話よ?」
「アニアちゃんは強くて冷静な判断ができて、何事にも惑わされない人だった。だからこそ俺はアニアちゃんのことが好きだった」
ルボフのその言葉に私は思わず下唇を強く噛み締める。
私らしくなくなった?そんなことルボフに言われるまでもなく自分自身がよくわかっている。でも私らしかった前の自分が好きかというと、そうじゃない。
あの時の私はまるで自分でない誰かを演じているみたいだったから。
じゃあどっちの私が正解だっていうの?
そんな葛藤をしている私を気にも止めずルボフは言葉を続ける。
「卒業後のためにも脱走しないといけないのはわかってる。でもそれで脱走が失敗したら、アニアちゃんが死んじゃうんだろ?俺…いやだよ。アニアちゃんと少しでも長い時間友達でいたい」
「いやって…じゃあどうするの?」
「脱走なんて今はやめようよ。それで残りの3年間かけて計画を立ててそれで脱走しよう。それが一番最善だよ」
肩を掴んでいたルボフの手からゆっくりと力が抜け、そして私の体を優しく抱きしめる。
「お願いだよ。俺は…大事な友達をなくしたくない」
弱々しくいうルボフの声が私の耳に響き、その言葉は私の心臓を鷲掴みにし私はルボフに抱きしめられたまま動くことができなくなった。
ルボフのその姿は、母さんに縋って泣きじゃくった過去の自分を見ているようで胸が締め付けられるような気持ちになる。
「私もずっとルボフと友達でいたいわよ。大切な親友なんだから」
「じゃあ…」
「でもミロクが待ってる」
「でもミロクが待ってる」
私の言葉にルボフが体を硬直させ、抱きしめる腕の力が弱くなる。
「ミロク生徒はアニアちゃんに悪い影響を与えてるんだよっ!!」
「そうね。何度も何度も命をかけていくうちに本当悪影響を受けちゃって…自分の弱いところだけが成長しちゃったみたい。でもそんな私を私は結構好きみたい」
「一体あの人はアニアちゃんにとってなんなのさ?俺じゃだめなの?」
俯きながらルボフは体を震わせて、悲痛そうな声を絞り出す。私は俯いたルボフの頬を両手でそっと掴むと、私の方に顔を向けさせる。
その顔は涙でぐしゃぐしゃになり目元も鼻も赤く腫れていた。私はルボフの涙を親指で拭いながら、小さく笑みを浮かべる。
「自分の命より大切と思えた人。そしてそれはルボフ、あんたも同じよ」
私はつま先立ちし、ルボフの頬に軽く唇を当てる。唇を離すと私の目の前には、目を見開き呆然とした表情のルボフの顔があった。
「あんたの顔をこんなに近くで見たの中等部以来ね。かっこよくなったじゃないの」
青空のような綺麗なルボフの青い瞳が微かに揺れる。
そして私はルボフの腕を撫でながら掴むと、そのまま腕をひっぱり体を回転させて地面に向かって力強く背負い投げる。
突然の出来事に顔を歪ませたルボフの体は宙を舞い、地面に倒れ込む。受け身を取ることもできず背中を強く打ちつけたルボフは苦しそうな息遣いでうずくまる。
「ごめん、本当はあんたを痛い目に合わせたくなかった。でもルボフって意外と頑固だからこうでもしないと私を離さないでしょ?」
「っはぁ…アニアちゃんには敵わないや」
ルボフは地面に横たわりながら薄く笑みを浮かべ私を見上げる。
「ひとつ聞かせてよ…なんで俺よりミロク生徒のとこに行くの?」
顔を袖で隠したルボフの表情はよく見えなかったが、彼の声は微かに震えていた。
「なんででしょうね…私がバカだからってのもあるでしょうけど、あいつは私を置いて逃げれないようなバカだから。私は自分より大切な人を守るために、行かないといけないってあんたと話しながら私の本当の気持ちに気づいたの」
「俺もバカだけど、アニアちゃんとミロク生徒はもっとバカだ」
腕で顔を拭ったルボフの目は赤くなっていたが、先程とは違い晴れやかな表情を浮かべていた。
「もう管理人という協力者もいないんだよ…脱走なんてできるの?」
「協力者なんていなくても、今ある情報で勝利する方法を導く。それが指揮官よ」
私の言葉にルボフは一瞬ポカンとした表情を見せた後、目元を両腕を隠しながら笑い声をあげる。
「行きなよ。ミロク生徒のところへ」
ルボフはそう言うと、ゆっくりと手を伸ばし私の背中を押す。
私は頷くとルボフに背中を向けて走り出す。なんだか涙が込み上げてきそうになるも、奥歯を噛み締めて私は一気に駆け抜ける。
もう戻れない。ルボフとの何気ない日常とも、クラスメイトと模擬戦でお互いを高め合う日々とも、そして私が育った場所にも引き返すことはできない。
それでも私は走らないといけない、体の中から様々な感情が頭の中で渦巻き溢れ出しても、ミロクが私を待ち続けているあの場所まで行かないといけない。
捻挫した足が痛みながらも、私は走っていると夜風がツツジの花を揺らしながら、枯れ落ちた花から芳醇な甘い香りが漂う。
「はぁはぁ…早くミロクのところに行かないといけないのに…足がっ」
あと少し……あと少しなのに、私はあまりの痛みに膝から崩れ落ちる。約束の時間に間に合わないと確信した私は、悔しくて地面に爪を立てながら、ゆっくりと歯を食いしばる。
するとそんな私のもとにゆっくりと近づく足音が聞こえてくる。
その足音は私の目の前で止まると、私は霞んだ視界の中でその人物の顔を確認するため顔を上げる。
「ニア、また無茶しちゃってるんだ〜」
「ミロクっ!!」
私はミロクに寄りかかるように抱きつき、その勢いで2人して地面に倒れてしまう。
「うっ…急なタックルは予想してなかったよ」
「もう行っちゃったかと思った」
「私をわかってないなぁニアは。ミロクがニアを置いていくわけないじゃん」
そう言いながら、ミロクは私の頭を撫でながら小さな子供をあやすように背中を叩く。
「ずっと待ってくれてたのに、私が急に怖くなっちゃったせいで……」
「大丈夫だから、それ以上は言わなくても大丈夫」
ツツジの香りが夜風に乗ってミロクの長い髪をふわっとなびかせ、私の髪と同じシャンプーの香りが鼻をくすぐる。
「ところでルボフ生徒は?」
「ルボフは…悲しいけど来な」
「アニアちゃあああああああんっ!!」
ミロクの質問に私が答える前に、ルボフの情けない声があたりに響き渡る。
私たちが声の方に顔を向けると、そこには私に向かって全速力で走ってくるルボフの姿があった。
「はぁはぁ…俺もやっぱり一緒に行くよ、もう後悔したくないんだっ!!」
ルボフは大きく息を吸い込むと、胸の中に溜まった感情を吐き出すように叫ぶ。そんなルボフの姿に思わず笑みが溢れてしまう。
「遅いのよ、バカ」
私は痺れた足をゆっくり伸ばしながら立ち上がりルボフに手を差し伸べると、草の坂をルボフは滑りながら私の手を掴む。
するとミロクは後ろから私たちの肩を抱きしめ、私たち2人を見て嬉しそうに微笑む。
「私たちなら大丈夫だよ。全てうまく行く」
月の光が雲の隙間から差し込み始め、夜の闇を駆け抜ける三つの影を明るく照らす。もう私はこの大切な友達という名の温もりを手放さないと、私は静かに心に誓った。
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