*

第1話

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨¨¨

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨¨¨




「…っ…!…ぁぁ…」





瞼を開けると、部屋は薄い闇に沈んでいた。


いつの間に寝ちゃったんだろ?



つっぷしていた机から身体を起こすと、壁際から微かに女の子の掠れ声が聴こえた。



あ…

反町くん…また…



急に頭が冴えて、胸の真ん中に錐で突かれたような疼痛を感じた。



「……ぁぁあ……」




嫌だ、聞きたくない。

やめてよ反町くん…



帰っちゃおうかな…

でもまた怒られるかな…



となりの部屋で知らない誰かを抱いてるのは反町くん。私の彼氏だ。



私は彼が好き。



でもこの『好き』は、誰にも内緒。

反町くんにも知られてはいけないの―――










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