第97話

「斉藤さん、下の名前は?血液型は?誕生日は?趣味は?特技は?出身大学は?日課とかあります?寝るとき一番落ち着く体制は?」



質問攻めが来た。


それを聞いてどうするんだという質問がほとんどで、だんだん酔いがまわってきたんだということが分かる。


よし、この調子だ。

私とお母さんで、隆二を見た。


隆二はまた頷いて、お酒を注ぐ。

もう何杯目だろう。



「えっ、と。修一です。B型です。一月十五日

。趣味は盆栽で特技はピアノで……大学は二橋大学、日課は盆栽の水やり、仰向け。です」



お父さんの頷きが止まる。


私たちは斎藤さんよく答えられたなとひたすら感心するだけだったけど、酔っているお父さんは、その言葉一つ一つ聞いていたらしく。



「ちょっと待って……二橋?」


お父さんが再確認するとお母さんも「あら」と小さく声をあげた。二橋っていうと……



「なんだ後輩じゃないか~!」



途端に固い表情を崩した。

と同時に、酔いが完全にまわった、と私と隆二とお母さんは心の中でガッツポーズ。


二橋大学というとお父さんの出身大学だ。

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