第83話

晩ごはんを済ませて、あのあと斉藤さんと交換したラインで、今早速連絡を取ろうとしている。


隣に会いに行く方が早いけど、さすがにこんな夜中はちょっと。

ああでも、逆に会いに行く方が緊張しないのに……!


ベッドの上で正座で聞くコール音は、嫌に長く思える。



『どうしました?』



優しいお医者さんのようなその言葉に、ふわっと緊張が解けた。



『ご両親に話せました?』



あのあと斉藤さんは、「僕からまた改めて前原家にお邪魔しますけど、いきなり言われても驚かせるでしょうから、前原さんから軽く言っておいてください」と言ってくれて。


改めて、斉藤さんは本気で私と付き合ってくれるんだ、と実感した。


そのあとに「それでも反対されると思いますけど。地道に頑張りましょう」と苦笑いで付け足していたけど。

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