中華

ファミリータイプ 肉ぎょうざ

 コープが、ぎょうざ専門店の八洋食品と協力して作ったチルドぎょうざである。

 国産の豚肉に鶏肉をプラスしており、商品名のように皮と肉の比率が半分ずつという、肉がたっぷり詰まったぎょうざだ。


 種に混ざっている野菜の具のキャベツ、ニラ、玉ねぎも国産であり、ぎょうざの皮も国産というこだわりで、皮も人の手で包んだように丁寧に作られている。

 しかも普通、スーパーのぎょうざは12個入りが主流なのに、このコープのぎょうざは何と2パック付いていて、24個入りの激安価格として、この世に降臨。

 体にもお財布にも優しく、その名のように家族も嬉しい商品だ。


 早速さっそく、しっかりと保護されたパッケージを剥がし、生タイプのぎょうざの底を下にし、サラダ油を熱したフライパンに均等に立てて並べる。


 その後に中火にし、すぐに少量の水を入れ、すぐにフタをして2分ほど蒸し焼きに。

 ジューとした蒸気の音につられ、ニンニクの香ばしい香りがしてくる。

 もうこの時点で美味しそうだ。


 水分がなくなり、ぎょうざが膨らんで、底がきつねの焼き色がついたら完成。

 商品の製造上、お店のように、ぎょうざの羽根同士が引っ付くことはないが、この量と質からして十分すぎる出来栄えだ。

 あまりワガママを言うのはよそう。


 ぎょうざのタレも二つあり、別々に分けてフィルムの中に入っている。

 そのタレを付け皿に移していただこうか。


 一口食べると上品な小麦のモチモチ感。

 口の中にぎょうざのエキスでもある肉汁がジュワーと広がる。

 食感からして小籠包に近いかも知れない。


 サイズ的には小さめな部類だが、肉がたっぷりなだけあり、食べ応えもある。

 それに何より、ぎょうざ自体がほんのりと甘いのだ。

 ぎょうざにつける酢醤油のタレも辛くなく、酸っぱさも控え目で、こちらのタレもほんのりと甘い。

 この甘じょっぱい味が白いご飯に良く合う……ぎょうざのわりには、ニンニクやショウガの風味がキツくなくて食べやすい。 

 これは最高に美味いぎょうざだ


 あっという間に完食し、スーパーで売っているぎょうざとのレベルの違いを感じさせた。 


 この味と量で破格な300円程度。

 コープの底力を感じる。


 一つ欠点があるとしたら、冷蔵商品なので、約5日しか日持ちしない点だろうか。

 そんな小さな悩みなど、あまりの美味しさで瞬時に消え失せたが……。


 そう、これは身も心も食欲も満たされた、新食感のぎょうざでもある。

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