魂ベットの異世界サブスク！ 〜お楽しみボタンしか押さない俺〜

※この作品はAIによる構成補助を受けています

ダンジョンの薄暗い空間に、不気味な笑い声が響く。

「キミ、面白いねぇ」

闇の奥から、カラフルな衣装をまとった道化師──ピエロ（仮）が現れた。

顔の半分を隠す仮面、その奥で輝く不気味な瞳。

「な、なんだお前……！」

セリア・ストラウスが咄嗟に剣を構える。

ジーク・バルハイトは警戒しつつも、アストの方をちらりと見た。

「おい、まさか……お前の知り合いじゃないよな？」

「さあ？ でも、こういう奴は大抵面白いやつだ！」

アスト・クロスはまるで旧友に会ったかのように笑った。

「うんうん、やっぱりキミ、いいねぇ」

ピエロ（仮）は手を叩いて笑う。

「ギャンブルが好きで、どんなスキルでも楽しもうとする。その無鉄砲さ、最高だよ」

「で？ そんな俺に何の用だ？」

「決まってるじゃないか。キミにピッタリのサブスクがあるんだよ」

ピエロ（仮）はゆっくりと手を掲げる。

すると、アストの目の前に 「【お楽しみ】」 と書かれたボタンが浮かび上がった。

「……なんだこれ？」

「これを押せば、キミに最適なスキルが手に入る。でも、何が出るかはお楽しみ。

　スロットが回って、運命が決まるのさ！」

「なんだそれ、最高じゃん！」

「ちょっと！？ そんな怪しいの契約しちゃダメ！！」

セリアがすかさずアストの腕を掴む。

「どう考えてもヤバいでしょ！ 正統派サブスクでいいじゃない！」

「だってそっちはつまんないんだもん」

「バカなの！？」

「いや、こいつが止まるわけないだろ…」

ジークが呆れ顔でつぶやく。

「強くなるなら、それでいい」

イリスは興味なさげにそう言った。

「よし、押すぞ！」

アストは迷いなく 「【お楽しみ】」 ボタンを押した。

──カラカラカラ……！

スロットが回転する。

3つの枠がランダムに選ばれ、やがてカチリと止まった。

画面に浮かび上がったのは、たった一つの言葉。

《赫灼の歪》

「……なんだこれ？」

「さてね？」

ピエロ（仮）は楽しげに肩をすくめた。

「能力の詳細は、使ってみればわかるさ」

「まじかよ。俺の運命、どうなるんだ……！」

「さあ、楽しんで！」

ピエロ（仮）は高らかに笑い、次の瞬間、霧のように消え去った。

アストはしばらくその場に立ち尽くし、手を握りしめる。

「……まあ、やるしかないよな！」

「どうしてそうなるの！？」

セリアの悲鳴がダンジョンに響いた。