第132話 パーティー会場②
さあ会場は出来た、周りを木で作って囲いカモフラージュの手配はOK!
「よし次はダンスの音楽だけど、楽団とかあるのかな?」
俺はリアとクレアに聞く。
「王宮は有りますけど、皆さん楽器は持ち出しませんから呼べませんよ」
「魔法で作る魔道具の楽器ですね、高価で数が無いと言いますね」
「はいですので大体は会食ですよ、ただ王宮で行う時はダンスが有りますので、皆さん練習はしてますね」
うーんダンスか? フォークダンスとか、盆踊りだとダメだろうね、チークダンスなんてダンスと認めてくれるのだろうか?
「ダンスってやらないと駄目かな?」
「まあ主催者ですし踊る環境が有れば披露した方が良いでしょう」
ダンスの種類ってあるのかな?
「そうですね、とりあえずは手拍子で踊ってみますか、ではマサシ様お手を繋いで下さい」
何故かリアが手を差し出してくる。
「この中で踊ったことが有るのは私だけのはずです、先ずは手本として踊ってみますので、皆さんも周りで私を見ながら踊って下さい」
真ん中に引いてこられて、向き合う俺とリア。
「では始めますよ、ワンツーワンツー、はい足を……」
いくら続けても雰囲気は出ない。
「ちょっと待ってくれリア、音楽をどうにかするからね」
俺は考える、世界に愛される日本が誇るカラオケを!
1人用のカラオケボックスなら此処には出せるはずだ! アレって囲まれているからね。
後はカラオケには色々と曲は有るけど、どうやって曲をこの会場に流すかだな。
俺は直ぐにカラオケの室内用ボックスを出してみる、1人用なのでそんなにスペースを取らない。周りは防音の為にアルミで囲ってある。
「また変わった物を出したのですか?」
リアが聞いて来たけど、俺はドアを開けて中を見る。
設備はマイクが2本にヘッドホン、液晶画面と上にスピーカーか、おっと曲の選ぶのはコントローラと曲カタログも有るね、ならば数字を打たねば!
曲カタログからオールディーズの中から何曲か選んで、ヘッドホンの線を抜く。
そして何故か銅貨一枚と書いたコイン入り口があるので銅貨を一枚入れる。
ヘッドホンを抜いたので、スピーカーから音が出てくるはずだ。
そしてスタートするとスピーカーから曲が流れてくる、スローテンポな曲なので踊る事は出来るだろう。
後ろを見ると皆んな驚いている。
「さあ、踊ってみようかリア、教えてくれる」
「それよりもマサシ様、何でそこから音楽が流れるんです、それも知らない曲ですけど?」
「ええとこれは、小さな楽団がこの中にいて、曲を奏でているんだ」
「凄い精霊楽団ですか!」
嘘でも信じ込ます、真実を知っているのは俺とエディット王女だけだから。
今は奴は居ない、後で口合わせして精霊楽団の秘密はこのまま葬っておく。
そして何曲か踊っていると、シャッターの方からエディット王女がやってくる。
「音がしてると思ったら、カラオケからか! やったね暇を潰せるわよ!」
皆んなの目がエディット王女に向くと、俺は手を頭に当てて天井を見上げる。
当分こないでくれと思ったけど、音はやはり外に漏れていたんだな。
「エディット王女様、これを知っているんですか?」
「えぇ私の国が発祥で、世界で流行っているわよ! 娯楽よ娯楽」
その後は皆んなの質問責めに合って、全てを話すエディット王女!
俺はみんなに白い目で見られた。だってこれって中毒性があるんだよ!
カラオケ中毒、マイクを離さなくなる事だ!
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