第35話 チョココーテングクッキー!
思い出した事、ラーメンスープは2つの物を混ぜている。
スープをお湯で割っている、そのお湯って出汁の事だよね。
はい面倒でやめます、スープから撤退して、次に何を売るか考える。
缶、缶、缶、何が良いか?……そうだあれを召喚してみよう。
(クッキー詰め合わせ、なるべく大きい缶詰!)
目の前に四角い缶が現れる、やはり円柱の形の缶詰でなくても缶なら出てくる。
「今度は四角い缶ですか、それで中は何なんです?」
「クッキーの詰め合わせです、結構な味で美味しいですよ」
俺は、周りのテープを取って、フタを開ける。
「凄い、形も色も違うんですね!1っ食べてもよろしいですか?」
「そうですね、その白いやつか黒いのが良いと思いますよ」
両方ともチョコレートでコーテングしてある、結構美味い筈!
「では白い方をもらいます」
クレアさんは、ホワイトチョコレートでコーテングされた、丸いクッキーを口に入れる。
もう顔が綻んでいる、そして黒い方にも手を伸ばすけど、俺が手で止める。
「1つだけです、売り物なんで! 試食で無くなってしまっては勿体ないです」
クレアさんは抗議しようとするけど、口の中にはまだクッキーがあり、喋れない。
味わっているので、飲み込むのは勿体ないようで、我慢している。
俺はその隙にフタを閉める。
「……美味しかった〜、それよりも一個なんてあんまりです! もう1っの色違いを下さい!」
「ダメですよ、これを今日は売って儲けるんですから」
この缶に付いてきたオマケは、何故か小さいトング!
何かに分けて食べろという事だろうか?
もう一つ同じ物を出して、更に唱えたけど此処までだった、1日2缶までだと確認できた。
「では今日もギルド前を借りましょう、クレアさん行きますよ」
どうやら結構怒っている。
食い物の恨みは恐ろしいけど、商売だ!
ギルドに着いて食堂でテーブルをまた借りる、賃料はやはり皿洗い。
仕方ないけど、料金を払うよりはマシと握手する。
そして俺は気付かなかった、いつの間にか見張られている事を!
ギルドの前で机の上に缶を置いた瞬間に、目の前に騎士が5人ほど目に入って来た。
そして公爵家のメイドさん?
「ええと、どうしました、まだ店は開いてませんけど?」
俺はメイドさんに問いかける、もしかして杏仁豆腐に何かあったか?
「昨日はありがとうございました、奥様もお嬢様もご機嫌に食べていただき、他の方も美味しく召し上がりました。
全部食べた訳では無いですけど、本日売っていたら追加で買ってきなさいと言われ、店が出るのをお待ちしてました」
どうやら公爵家では、杏仁豆腐が気に入り追加で欲しいと言われたみたい、でも契約で同じ物が出た場合は、公爵家に売る事になっている筈だ!
「契約で、同じ物なら公爵家に売る事になっていますよね」
「ハイ、念の為に見にきたんです、そちらの四角い物は何ですか?」
見られたなら仕方が無い、俺はフタを開けてクッキーを見せる。
「クッキーです、色々とコーテングしてあったり、混ぜてあったり美味しいですよ」
じっくりと見ているメイドさん、口元が食べたそうだ。
「何て凄いクッキーなんでしょう、全部でいくら何ですか?」
まあ一枚、銀貨10枚で売るなら合計で金貨5枚は欲しい、高すぎるだろうか?
俺が思っていると、クレアさんが前に出てメイドさんと睨み合っている。
相変わらず火花がバチバチだ!
「全部お売りするなら、もうひと缶をお出しますけど、どうですか?」
「分かりました、1缶はいくらですか?」
「こちら毒見で減りましたけど、金貨10枚、合計20枚でどうでしょう」
それって凄い〜ボッタクリだろう?それは買ってもらえないんじゃ無いの?
「ではこれで、それともうひと缶の毒味は私がします」
「いえいえ、公爵家のメイドさんに何か有れば、冒険者ギルドに迷惑が掛かります、私が食べて安全を確認します、食べる指定はそちらで」
俺はもうひと缶のフタを開ける。
「こちらも同じ様に美しいですね、ではコレを」
メイドさんが自分で持って食べてしまった、クレアさんは悲しい顔。
「美味しいですね、ではこれで」
缶を小脇に抱えて、騎士達に守られて帰って行くメイドさん。
横には、地面に膝を付いているクレアさんが、地面に話しかけている。
「私の試食が」
策士策に溺れるですね!
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
※作者より※
やっと四角い缶を出せた! さぁ変わった缶詰を沢山出して行こう!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます