創作論その2・過去編だよりは三流の証
※暴言あります
はい、前回王道云々を語った後、暇つぶしでみたnoteの方で「真の王道」「上っ面王道」を語る人を見つけてその記事を見てみたら……まぁ、もの凄い暴言。ギン○マンやデジ○ン2などをすっごい褒めて、他作の比較にまで引っ張ってくる変なアカウントだったが……確かに言ってることは分かる、変、「言葉」が二重の意味を持った瞬間に立ち会った、そんな奇妙な気分になった。
そして、あのノートを見た自分にも新しい考えが、と言うか「王の道」の意味、すなわち真の王道への道が明瞭になる変化が起きた。
そう、素晴らしい王道作品は大抵、キャラの過去は「そのキャラのプロフィール」としてしか使っていないのだ。
キャラが復讐鬼となる為に、家族が死ぬ。その展開一つでも、死ぬキャラが多少抵抗するも致命の傷を負いプツンと死ぬのか、それとも数話掛けて過去編主人公との結びつきを描き、致命を負った後に同じくズタボロの過去主と向き合い「出会えてよかった、大好き」なんてくど過ぎるセリフを吐くのか。そんな違いである。
さて、普通は後者の展開が良いと思うかも知れないけど、王道の場合、いや、大抵の作品は前者の展開の方が『面白く』なる可能性を秘めているんだ。
ここで敢えて可能性と書いたのは、作者が作品を描いた時、その作品内の大筋が決まった過去を御涙頂戴の展開にするか、淡白な展開にするかで決めるなら、間違いなく御涙頂戴の方が良いからだ。
面白くなる可能性、それは「作者の腕」に依る。
いやそれ当たり前じゃねぇか!とか言われると思うが、御涙頂戴過去話はどんな腕でも表現の奥行きが狭いせいで上限はあるが、淡白な過去、つまり面白さを過去編に一切頼らないことを覚悟し、貫き通せる腕のある作者は、泣かせる為だけの
一話で触れたドラゴンボールの🤡、今までは馬鹿にしていたけど価値観が変わった今はアレのおかげでくどみを感じることなく無く画面にのめり込み、爽快胸熱心沸る清々しいドラゴンボールらしい最終決戦を見ることができたんだ、と今更ながらに再評価してしまった。
今回のタイトルに付けたように、過去編で盛り上げようとするのは即ち取ってつけた様なキャラを捨てる事でしか盛り上げられない、本編と齟齬が生じる恐れから作れない、そのくせ泣かせたろ魂胆が丸見えの三流作なんだ。
そう、カクヨムにも、人気作品にも、そんなの転がってる。
しょうもない過去を作って、その過去の闇を解決してまた泣かせようとする
過去編がすごいから結局許した?結局過去編に頼った時点で凄くもなんともねぇよ。
そんな過去編凝らす暇あったら大筋もっと面白くしろよ、どんどんドンッ!!なんて趣味悪いだけの展開を褒め称えるヤツらもおかしいんじゃ無いか?
そしてチキン作者が面白く尖ったモノを描けるか!?どうせ無難な作品しか作れん!そしてその無難な作品が今となっては王道と呼ばれる始末!死に方を工夫!?カスが!なら主要キャラが自身の歩みにそのキャラだけの『答え』を出せるようにしてからこだわれ!キャラの思想をはっきり突き詰めてから作れ!
一回真剣に、自分も小説を書いてみようと思う。過去編で泣かせない、過去編はただのプロフィールであることを意識して。そして現代編の積み重ねだけでカッコよく見せたり、泣かせたりしてやる。
そして、やっぱり仲間がいれば勝てる!などの手垢コテコテの王道(笑)では無く、キャラがキャラ毎に思いを秘めて世界に抗う『真の』王道と皆から呼んでもらえる様な作品を……作ってやりたい。
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