第3話 第3層に挑戦
第3階層に来ている。ここはオークの住処らしい。2本足で動くモンスターなら足を切ってしまえば楽に倒すことが出来そうだ。なので草刈り鎌で足を切って、倒れたら今日は鍬を使ってみよう。首を狙って撃ち落とせばぶった切れるのじゃなかろうか。
ダメなら玄能で頭をぶっ潰せば良いだろう。
さっそく、オークが出て来た。右手に棍棒を持っている。
あれで殴られたら簡単に死ねそうだ。離れた位置から草刈り鎌をオークの足の高さで払ってみた。
するとウインドウスラッシュを放ったかのようにオークの両足が切断された。
まるで強力な
ズドーンとオークはあおむけに倒れた。
チャンス。草刈り鎌で首を刈り取った。草刈り鎌だけで終結してしまった。
次こそは鍬を使ってみよう。
で、今度は3匹のオークが現れた。
走って襲ってくるので地面に鍬を振り下ろした。すると地面が3mくらい盛り上がって、オークを持ち上げた。もう一度鍬を振り下ろすとオークが土の下に閉じ込められて首だけ地上に出ている状態になったではないか!鎌の出番だな。鎌の一振りで3頭討伐完了。鍬で土が持ち上がってそれが崩れるとオークが土中に埋まってしまった現象を【天地返し】と呼ぶことにしよう。草刈り鎌も首切り鎌と言った方が良さそうだ。
農機具最強!【ダンジョン果樹農園主】じゃないとこうはいかないんだろうなと、隼人は思う。
ここでは50頭のオークを倒して階層ボスのオークキングを倒してオークキングの大剣をゲットした。
宝箱に【ダンジョン果樹園の鍵】が入っていて手に入れた。肝心の農園そのものは見つかっていない。どこかの階層の広場を耕して開拓しろということなのだろうか?
考えても解からないので兎に角ここのダンジョンを10階層まで
踏破してしまおう。
明日も高校の授業が有るので放課後しか来れないが地道に攻略していこう。
その日は4階層の入口を見つけたところで引き上げることにした。
本日の売上はオーク1頭が10万円×50頭=500万円。
オークキング1頭は1000万円合計1,500万円だった。
オークキングの大剣を売れば1,000万円になるそうだが今の隼人なら片手で軽々と振り回せるので、売らずに自分の武器にするつもりだ。
それにしても2階層でロックタイガーが出るなんてパンフレットには書いてなかったし(手書きで追記されてはいたが)。オークキングが出るダンジョンが本当にCランクなのだろうか?ランク付けの基準ってどうなっているのだろう?
その日隼人の探索者ランクがB級に上がった。オークキングを倒したことが決め手になったらしい。
※※※
昨日今日、探索者になったばかりの少年がオークを50頭倒してオークキングを倒したことに疑問を持つ者たちが居た。倒した個体が非常に弱かったのではないのか?
そこで隼人が学校にいってる間にA級探索者が潜って検証することになった。
ところが隼人が放課後の2~3時間で踏破出来た3階層をA級探索者は踏破出来ず、大怪我を負って帰って来た。
2階層にロックタイガーが出ること自体がイレギュラーだと報告した。彼らが手にしているパンフレットには記入されていないモンスターだったからだ。
協会は隼人に着いて行って、隼人の強さを確認することになった。場合によってはダンジョンのランクを変更することになるかも知れないのだ。
新たなA級探索者2名も同行して2階層から攻略することに決まった。
高校に協力依頼が協会から出されて隼人は1日休めることになり、同行した探索者達は信じられない光景を目撃することになった。
同行したA級探索者は驚愕した。
隼人少年がスコップや掛矢、草刈り鎌などの農機具でウルフの群れやロックタイガーをサクサク倒していくではないか!
3階層では鍬を振り下ろすたびに地面が盛り上がりオークが地面に埋まっていく。そのオークの首を草刈り鎌でスパッと刈り取っていく!
その日もオーク50頭を倒した時にオークキングが現れる。隼人は慌てることなく鍬を4回連続で振り下ろすと体長30mのオークキングが30m上空に持ち上げられてその後地面に首から上を残して地中に埋もれてしまった。そうなったらオークキングになすすべがない。あっさりと首を刈られてしまった。
協会では会議が開かれた。
上坂隼人はS級探索者でも良いのではないかと同行したA級探索者たちが進言した。
【花森第1ダンジョン】をCランクに決めた協会の失態を責められるのを恐れた協会は隼人のS級昇格は【花森第1ダンジョン】と【花森第2ダンジョン】を攻略したら飛び級でS級にしようという案と、いやいやA級にとどめて置いて、関東地方にあるAランクダンジョンを攻略出来たらS級に昇級させる案が出て後者に決定したのである。
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