永遠の時をあなたと/編集版【最初で最後の女】

SHINTY

実はシリーズもの

【シリーズのあらすじ】

創造神ブラフマーは、下界の生命を司っているが、訳あってペア組みにミスばかりしていた。


そんな彼にミスされて、人間とコンピュータとして出逢ったペアが本編の主人公たち。



ミスした創造神に善処され、人とコンピュータの二つの身体を与えられたシャスタと、波瀾万丈ながらも幸せな生活を送るシルビア。


人間だったシルビアは前世の記憶を持ったまま二度の生まれ変わりを経験する。


二度めに生まれ変わった彼女と再会した時、コンピュータのシャスタは完全な人間の身体を手に入れた。



二人の仕事は警察では手に負えない犯罪者を捕まえる事で、出逢った当初から数十年経っても変わっていない。



創造神が創り上げたシルビアは類い希なる容姿の持ち主で、最強と呼ぶに相応しい格闘家であり、優れた科学者でもあった。


コンピュータだったシャスタも容姿端麗で、インプットであらゆる事が身に付いており、格闘は勿論の事、料理や絵画などもプロ級の腕を誇っている。



前世で産み育てた、自分よりも年上になっている娘ソフィアと娘婿マルク。

彼らと共に大好きな任務につくシルビアとシャスタ。


だが、潜入捜査中に白虎と出会い、シルビアは自分がドゥルガーであると悟った。


また、牧場での任務直後に、牧場主からお礼として贈られる予定だった子牛が誕生し、アルビノらしき真っ白な子牛を目撃したシャスタも、自分がシヴァである事を悟る。



この事実を受け入れ、変わらず任務を遂行していた二人の前に、創造神ブラフマーが姿を現し、その身に宿したシヴァとドゥルガーの事を説明された。


魔族が復活し、下界に3つの城を建てようと企てている。


その城はシヴァにしか破壊できず、かと言って下界に疎いシヴァを降臨させる訳にもいかなかった。


議論の末にシャスタと融合させる事にし、サポートとしてシルビアにパールヴァティーを融合させたのだが──バトル好きな彼女にはドゥルガーの性質が強く現れてしまい、それならば一緒に戦ってもらおうとドゥンを贈られたのだ。



二人は神の要請を受け、普段の任務をしながら城を探す旅に出た。


城と言っても建物は人間のそれと変わらず、シンボルとなる宝玉を破壊すれば任務は完了だった。


その旅の中で、融合していたはずのシヴァの意識が現れて、ドゥルガーでもあるシルビアはシヴァを愛してしまう。



絶対的なシャスタへの愛と、ドゥルガーとしてのシヴァへの愛に苦しみながら、分身も同じだと言うシャスタの愛に包まれて、危険ながらも幸せな旅を続けていた。



そして3つの城を破壊し終えた時、二人と神々の融合は解かれ、分離したシヴァとパールヴァティーは天界へと帰って行く。


融合が解かれれば愛は消えると信じていたが、その愛が消える事はなかった。



創造神はシャスタとシルビアの功績を認め、二人を神々として迎え入れた。


後に、シャスタとシルビアはシヴァとパールヴァティーの分身である事が判明する。

ミスしまくりだった創造神が、意図せず二人を創った結果であった。



シャスタとパールヴァティーにも、プラトニックではあるが愛がある。

それならばとシヴァ夫婦は下界に降り、シャスタ達と同居する事にした。


融合が解かれて肉体を持ったシヴァを、戸惑いながらも受け入れるシルビア。

そんな4人の生活にも慣れ、息子が欲しかったシルビアは子供を産む事を決めた。


女神の排卵は数十年に一度しかなく、受精可能期間も僅かしかない。

神々の子作りには、天界の医師アシュヴィン双神が処方する薬が必要なのである。



その薬を用い、シルビアはシャスタとシヴァの息子を同時に宿す。


娘が欲しくなっていたパールヴァティーもシヴァとの娘を宿し、シルビアと同じ日に子供を産み落とした。



シャスタの息子アレックス。

シヴァの息子マティアス。

そして、シヴァの娘セフィーナ。


3人の子供を我が子として分け隔てなく育てた4人の分身夫婦。


癇癪持ちで暴れん坊の破壊神が愛娘にメロメロになった。

それが天界で噂になった事は言うまでもない。



そんな溺愛する愛娘も20歳を迎え、飛び級で大学を卒業した3人の子供達。


その卒業パーティーの席に創造神が降臨し、お見合いの席を設けようと提案してきたのだ。



この物語はそこから始まるのである。

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