お坊さん
第2話
これは私が高校生の時のお話です。
当時好きな歌手のポスターを部屋の壁に3枚くらい画鋲で貼り付けていました。
そしてある夜中、部屋の窓は全部閉まっているはずなのに部屋中に風が吹きはじめました。そして目を開けたとき、私は金縛りにあい動けなくなりました。どうにかしてとかないといけないと思いながら心の中で何度も南無阿弥陀と唱えました。
ですが金縛りはとけるどころか風がひどくなるばかりでした。
そして心の中でお経を唱えていたはずなのになぜか違う人の声でお経を唱えているのが聞こえてきたんです。
するとなぜか私の視線は1枚のポスターにいきそのポスターに写っている顔が真っ黒になっていきました。
怖くて目を閉じてしまいたかったのに目は閉じなくてずっとその真っ黒になった部分を見つめているとボロボロのお坊さんの服を着た人が出てきたんです。
だんだん私に近づいてくると思ったらいきなり首を絞めてきました。
その時本当に苦しくてなんどもやめて。やめて。と叫んでも声がまったくでないんです。
そして思いっきり身体を動かそうとしてひねりました。するとすっとお坊さんが消えました。お坊さんが消えて金縛りがようやく解けた私は怖くてすぐに電気をつけました。
すると部屋の中はありえないくらいに荒れていました。写真立てや本、服までもが床に落ちていたんです。
そして恐る恐るポスターを見ると歌手の顔の部分が壁側からグッと押されたようにもりあがって真っ黒になっていました。
私はすぐに両親の所へ向かい私の部屋まで来てもらいました。
するとさすがに両親も怖がりその夜は電気をつけてみんなリビングで過ごしました。
朝がきて父の知り合いのお寺に電話してお坊さんに来てもらいました。
するとそのポスターを外してすぐに供養して燃やしてもらいました。
知り合いのお坊さんは私を見て「無事でよかった。」といい帰っていきました。
なぜ部屋の中に風が吹いていたかあのお坊さんはなにを伝えたかったのか未だに謎の多い体験でした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます