私の根っこを思い起こして 他

バルバルさん

私の根は、幼稚園時代の麺類の本

 私が本好きなのと、食事好きなのは根は一緒である。


 そもそも、私が本好きになったのは、忘れもしない幼稚園の頃。麺類の幼児用の事典を読んだことが始まりだった。


 当時、美味しそー……以外の感情を抱いたかは分からないが、ともかく、私は本に乗った、麺類(あるいはパスタも)に目を奪われた。


 というわけで、私は小学校に上がる頃には、食品と本が大好きになった。


 ここで重要なのは、別に最初は小説が好きではなかったということ。


 ただ、美味しそうなものが載っている本が好きだった。読んでいて、新鮮な食等の知識が入ってくるのが心地よかった。


 今でも覚えている、パイシートについて鬼が教える本や、ロッククッキーの作り方をロックに歌う男の姿。そういう本が好きだった。


 そこから、私は食べることが好きになった。と、同時に当時は絵のついた本から、小説の漫画版に出会った。


 モーリスルブラン著、アルセーヌルパンシリーズのコミカライズ、コナンドイル著、シャーロックホームズシリーズのコミカライズ……


 そして、そこから西洋の推理小説にはまっていった。


 ただ、ここで大問題として、当時、動くことが大嫌いになってしまった。


 皆と外で遊ぶ?馬鹿らしい、本が読みたいと。


 そんな子供だったから、皆からは変な奴と思われていたが……まあ、割愛しよう。


 ともかく、私は食事好きな本好きになっていった。


 そして高校時代、私は書く事に対する楽しさという物を知った。


 当時の先生が、私に「何か書いてみないか?」と誘ってくれて、そこから、今の私の創作ライフは始まったと言っていい。


 また、食に対する興味は、化学方面にも向かい(悲しいかな、食品の生産方面には向かなかった!)とても充実していた。ここまでは。


 まあ、暗い話などする気は無いが、一度壊れた器は壊れたままだ。


 今も、未だ壊れたままな気がする。ただ、修繕されただけ。


 以前のように、ワクワクドキドキを感じていたことに、そう感じれなくなったのは年齢化、器が壊れたからか。


 まあ、ともかく。


 私の今があるのは、食品と本が好きになった根のおかげ、その根は、幼稚園時代まで伸びていた。


 少しずつ、元に戻った器で出来る範囲で、将来へドキドキワクワクを求めている……なんて、年齢でもないですが。


 もし、これを読もうと思った皆さんの、今の自分の根は何ですか?


 興味を出しつつ、締めさせていただきます。

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