第23話

天使はなんの躊躇もなく悠哉さんに抱きつくと、悠哉さんはあたしの手を離して天使を抱き上げた。




「なんで?パパお姉ちゃんといるの?」



「悠真?まおちゃんの事知ってるのか?」



「うん。だってね……」



「悠真!勝手に走らないの!」



次に聞こえてきたのはあの綺麗な若い天使のお母さんの声。



「あら。あなた……」




お母さんはあたしを見て驚いた顔をしてからにっこり笑った。




「二人してまおちゃんの事知ってるの?」




悠哉さんは、驚いた顔のままで……

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