15禁【1話完結】VD2025 「性癖バレたいん」

.六条河原おにびんびn

第1話

「アンタからもらっても、咲希良さきらくんは嬉しくないよ」

「むしろその逆!」


 いつもどおり木の上で寝ていたら、面白そうな光景を見つけて、ワタシはカラダを起こして下での出来事を見物することにした。

 女が全部で4人。3対1。直前のやりとりは聞いてなかったケロ、耳が拾っていた。確か、仲良い同士の女が出すきゃんきゃら声で、さっきまで話してなかったか。

 チョコ作ったの、ほんとぉ? どんなの? 見して貸して触らして……みたいな会話だったと思うし、どうせそんなんもん。


 それから1人でいるほうの女は言われっぱで、しまいに箱は投げ落とされた。それでその上から革靴で踏みにじられてた。

 あーあ、カワイソ。


 五人囃子ならぬ3人囃子はひそひそ言ってご退場。

 1人でいたほうの女は目の前にはひしげたピンク色の箱が残されて、あらら。無惨だね。

 

 女は5分くらい箱を見下ろして、それから箱を拾って近くのゴミ箱に捨てていった。

 戻ってきたときに女の顔が見えて、とんでもなく美女って感じではなかったケロまぁまぁ可愛かったし、何よりおっぱいがでかかった。おっぱいがでっかいのにデブじゃない。あとおっぱいがでっかくて、おっぱいがでっかかった。

 ワタシはその女が捨てたものに俄然興味が湧いて、木から降りた。ゴミ箱に手を突っ込んで、ピンク色の箱を引っ張り出す。歪んでて、中身が見えた。白い内側がべったり茶色くなって、甘い匂いがした。チョコレートケーキが入ってる!

 おっぱいのでっかい女が、健気に作ったのに違いない。母乳おっぱいが入ってそうでコーフンした。

 ワタシはおっぱいのでっかい女が大好きだから。

 母乳おっぱいが入ってそうなチョコレートを食べる。ほのかに苦い。甘過ぎるのは苦手だったから、もしかして本当はワタシのために作ったんじゃないかと思う。

「もぉ~! 后津きさらづくん、どこ行ってたの~?」

 女のきゃんきゃら声が近付いてきて、ワタシはチョコレートケーキをかっ食らいながら歩いた。

「后津くん、はい、チョコレート」

 あっちこっちから呼ばれるけれども、ワタシはおっぱいがでっかい女のチョコレートケーキを食べるのに忙しかった。

「后津くん!」

「后津くん!」

 おっぱいがでっかい女はどこに消えたんだろう?


 チョコレートケーキは食べ切っちゃって、お行儀が悪いけど、箱の内側についたチョコレートも舐め取る。

「やだ~、后津くん、汚ぁい」

 おっぱい、おっぱい………おっぱい!

 母乳おっぱい入ってそうなチョコレートケーキ、もうない……

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