3

「小山内 藤花でーす。ちーさい山内でおさないで、藤の花って書いてとうか。よろしく」


敬礼のような仕草をしながらギャル…小山内 藤花が挨拶をした。

独特な自己紹介だった。

分かりやすいけど。


「私は、近江 美紗。趣味は運動をすることです」


筋肉を見ていた女性…近江 美紗がそう挨拶をした。

運動が好きか。


「大嶌 祐夏…よろしく」


頬杖を突いていた女性…大嶌 祐夏が挨拶をした。

彼女は、前髪で顔がうまく見えない。

顔が見えないからストーカー女かと言えばそうとも言えない。

圧倒的に違うところがある。

祐夏さんの方が、胸部装甲が薄い。

和葉は、胸は大きいから晒しを巻いたとしても隠せないし、身長は低いのでわかりやすい。

片や、祐夏さんは胸は小さいが身長は高いから真逆だ。

それに、声も違う。

和葉は、甘ったるい喋り方で声が高い。

祐夏さんは、ハスキーボイスと言える感じだ。

ほっと、一安心。


「次は、俺達だな。

じゃあ、今日は来てくれてありがとう。

俺は、進藤 雅也です。よろしくね」

「俺は、相澤 英雄。趣味は、筋トレです」

「僕は、小山内 祐介です。ちょうど、小山内さんと同じ苗字だよ。

珍しい苗字なのにね」

「おお、珍しい」


小山内さんが、僕に相槌を打った。

それにしても、珍しい。

同じ苗字の人がいるなんて。

そう言えば、女性はみんな『お』から始まるな。

雅也が、料理や飲み物を注文をしていく。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る