迫真の演技
第5話
やったぁ!
兄ちゃんは、小さな橋の欄干から、心配そうに川の中にいる俺を見ている
俺の迫真の演技が始まった
水の中でバタバタと暴れる
飛び込んだ時より
もっと派手に水しぶきを飛び散らかす
「兄ちゃんっ!兄ちゃんっ助けてっ!」
「兄ちゃんっ!足がっ!足がつって泳げないようっ」
「兄ちゃんっ」
「ガボガボガ…」
俺は頭のてっぺんまで水中に沈み、実際に川の水まで飲んで見せた
周囲の悪ガキもさすがに騒然となる
兄ちゃんは橋の上で顔面蒼白になった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます