第14話:ショックでたまらん
2月に入り、薬局係へ新メンバーが加わりました。登録販売者の資格を取り立てで小売業が初めての方。業務研修中として決められた実務経験の時間数(薬局エリアで仕事する時間数)をこなす+他の部署と掛け持ちで仕事していきます。短くても1年間みっちり薬局係で仕事していれば、法律上は時間数はクリアしワンオペが可となりますが……掛け持ち経験者の私からすれば、現実は厳しいです。
2月は当初2回有給を入れて、与えられた有給20日分を完全消化するはずでした。しかし先月の風邪で1度半休で有給を入れてしまったため、どこかで半端になった半休を入れて、丸1日を2月の頭に入れ、完全消化となりました。
「私もどこかで半休入れなきゃなんないんだけどー……」
年金支給時に有給を入れて再びピークから逃れるMさん。結婚式にお呼ばれしたのだから仕方ないのですが……ああは言ってましたが、結局入れないで時は過ぎていきます。あ、何故か分からないのですが2月の上旬、Nさんが我が職場を訪問した際、Mさんが会いに行き一時行方が分からずに。
その傍らで、来月の旅行に向け着々と準備を進めていた私。必要なものリストを作り足りないものをピックアップ。退勤後の普段の買い物+1個2個と少しずつ買い足す計画でいきます。しかし、薬局係に新メンバーが加わり1週間が経過した週末……。
「……ごめん、旅行無理になった」
先に仕事を終え私のもとへ寄った彼から告げられた、残念なお知らせ。どうやらフルタイム勤務の方の1人があと1週間で辞めることが決まったという。前回のお話で出てきた余命宣告受けた方も含め直近1か月で3人も退職する事態になったのです。
「…………」
私はショックで言葉が出ません。
「……ごめん」
再度謝罪の言葉を口にした彼は車へ先に乗り、私が出てくるのを待っていました。私1人になっても、ショックでうずくまっていました。
薬局コーナーを閉め、彼の車に乗り込んでも何も言葉を発しない私。
「……ごめん」
彼は私の膝をポンポンと叩いてなだめようとしますが、私は無反応。ファミリーマートの駐車場へ行き、車を停めた彼はすぐさま後部座席に座る私の横へ来ます。
「……ごめん」
「…………」
彼が後ろから抱き寄せてきますが、私は振り解こうとしてしまいます。それを何回か繰り返します。
「……ごめんって……」
「…………」
何度も『ごめん』って言われ続けた私はようやく、正面を向くことができました。粘っても、何も変わらないと現実と向き合えたから――。
「その代わり、明日楽しもう?」
「……うん」
仲直りとして(?)いっぱい抱き合って、キスして……きました。この日は建物の横ではなく正面に車を停めたので丸見えになるためこれ以上のことはしませんでしたが、1回横に停めた際は私の服をめくって舐めてきたり、いじくってきたり、しまいにはズボンとパンツを脱がして挿れてきましたね。当初は車の中での行為を、狭いから……ってよく思わなかった私も慣れ、いや慣れ過ぎて、仕事の後もお互いに欲しくなってきたのです。
その後、いつもの場所こと最寄りのコンビニの……セブンイレブンの駐車場に移動。そこでお別れとなりますが、私はある注文を彼にします。『明日のお昼、どこかへご飯食べに行きたいな』と――。過去2回のデートはどこかで何かしら買って、ホテルで食べていたので何かしら変化をつけたいなと思ったからです。
「分かったー」
彼はあっさり承諾。あとは天気なのですが、雪予報です。昔からそうなのですが本当に、天気に恵まれない作者です。
前日の土曜日は私が半休で先に帰り会えておらず、翌週は棚卸しが控える彼。彼は祝日基本出勤するので、デートの翌日にあたる建国記念日も合わせ、日曜から5日間続けて会うことになります。これが、あっという間だったのよ……。
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