妙に馴染み深い不思議な世界
- ★★★ Excellent!!!
生まれてすぐ捨てられた主人公。
その瞬間に転生者だったことを思い出すもなにせ赤子!
泣くことしかできない主人公の前に現れる灰色のオオカミ。
絶体絶命かと思われたけれど、なぜかオオカミの子として拾われることに?
オオカミや魔女が登場する幻想的なハイファンタジー……のはずなのに、この世界観。
妙に現実感あるというか、すごく馴染み深いというか。
それは読んだ方にはすぐ分かるでしょうが、そのギャップが面白いです。
ハイファンタジーだとまず最初の世界観から入り込むことが難しい場合があるのですが、小難しい説明は一切なく、また、会話の流れで自然に「なるほどそういうことか…」と何故か理解してしまう筆力。センスの塊。
何度か噴出してしまいました。でも、じんわり温かくもなるんです。不思議。
大きな事件は確かにない。ダークファンタジーでもない。
でも、妙に癖になる。先が気になる!
ぜひ読んで体験してみてほしいです!