②
先週、愛ちゃんがくれた、娘ちゃんからの手紙は、家への招待状だった。
最後に笑顔の愛ちゃんが描かれていて、なんともいじらしい手紙だった。
娘ちゃんの名前は、まなというらしい。
愛ちゃんの漢字が入っているのだろうか…
そういえばまだ幼稚園児だったはず。
もうひらがなが書けるなんて、愛ちゃんの奮闘さが伺えるなあ。
シングルマザーはワンオペレーションだから時間がないと聞くのに、頑張り屋さんだし、本当にいいお母さんだね…。
まなちゃんか。
愛ちゃんから送られてくる写メや、車の中から遠目にチラッとしか見かけたことはないけど、小さくて可愛らしかった。
幼稚園児だから当たり前かもしれないけど、ツインテールが似合っていた。
きっと顔も愛ちゃんに似て可愛いんだろう。
ここで気になるのが、僕は前の旦那に嫉妬するんだろうか?
まなちゃんが元旦那にもしも似ていたら、嫌悪感が生まれるのではないかと不安になる。
仲良くなりたいと心から思うのに…。
そもそも、まなちゃん自身は僕と仲良くしてくれるだろうか?
手紙をくれたくらいだし、人見知りはしないと思うけど…。
僕はいろんな感情や考えが入り混じって、緊張しながら愛ちゃん家のインターホンを押した。
玄関で待ち構えてくれていたのか、押して即「来たっ」と言う高い声と共に扉が開いた。
「どじょーっ!」
フリフリのドレスに身を包んで、頭にティアラをのせた小さなお姫様が僕を見上げて歓迎してくれた。
「来てくれてありがとう!まなちゃん、今日プリンセスなの笑」
愛ちゃんは笑いながら、何もない日にもお姫様になることは、この年齢の子達には当たり前のことだと教えてくれた。
僕は靴を脱いだあと、膝を折ってお姫様と同じ目線になると
「招待してくれてありがとう。今日はたくさん遊んでもらえたら、嬉しいな」
とまなちゃんにお願いをした。
「いいよ!まながアクアビーズ教えてあげる」
まなちゃんは「きてっ」と言うと小さな手で僕の手のひらをつかんで引っ張った。
なんだろう…。
この気持ちはなんて言ったらいいんだろう。
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